トルコは長距離バスの交通網がとても発達しています。
一部鉄道が通っている区間もありますが、鉄道よりもバスの方が庶民の足となっています。
飛行機もありますが、空港までの移動や荷物の制限、金額などを考えると長距離バスの方が断然人気が高いです。
その人気を表すように、長距離バス会社も軽く150社以上あります。
好みにもよりもよりますが、トルコの長距離バスを自由に利用できるようになると、トルコ国内旅行はもっと身近で快適なものとなるでしょう!
ここではトルコの長距離バス利用方法をご紹介します。
トルコの長距離バス検索サイト
バス会社は150社以上ありますが、多くのバス会社は特定の地方を中心に運行している会社が多いです。
後ほど大手のバス会社をご紹介しますが、ここではそんな多くのバス会社から希望にあったバスをカンタンに見つけ、チケットも気軽に購入することができるサイトを2つご紹介します。

トルコ到着後、バスターミナルやバス会社のオフィスでチケットを購入するのも良いですが、もし事前に日程が決まってしまっているならネットでチケットを購入しておくのもオススメです。

オ・ビレット【Obilet.com】
トルコの長距離バスだけでなく、トルコ国内のローコストキャリアを含む格安フライトチケットも検索できる便利なサイトです。
トルコ語のみのサイトですが、とても使いやすくて便利なのでご紹介します!
出発地と目的地、日付を入力して赤いボタンを押すと、バスの一覧が表示されます。
左から、バス会社名、出発時間、出発地と目的地と所要時間、座席の配列とサービス内容、料金、残席表示と選択ボタンとなっています。
右側の「KOLTUK SEÇ」と書いてある赤いボタンを押すと、バスの座席表と予約状況が表示されます。
(青は男性、赤は女性です)
obiletバス検索サイトでバスチケットを購入するまでの流れ
とても便利なサイトなので実際にスマートフォンでチケットを購入するまでの流れをご紹介します。
最初の画面で「バスチケット」か「航空券」が選べるようになっているので、「バスチケット」を選択します。
出発地と目的地、出発日を選びます。
*イスタンブールの場合はIstanbul Avrupa(ヨーロッパ側)とIstanbul Anadolu(アジア側)から選びます。
*カレンダーの日付はOcak(1月)/Şubat(2月)/Mart(3月)/Nisan(4月)/Mayıs(5月)/Haziran(6月)/Temmuz(7月)/Ağustos(8月)/Eylül(9月)/Ekim(10月)/Kasım(11月)/Aralık(12月)です。
曜日はPzt(月)/Sal(火)/Çar(水)/Per(木)/Cum(金)/Cts(土)/Paz(日)です。
希望日のバス一覧が表示されます。
バス会社によって所要時間が大きく異なって来るので、よくチェックしましょう!
詳細(detaylar bilgi)をクリックするとそのバスの詳細情報が表示されます。
見方は画面に記載しています。
ポイントは日の向き。夏場は日光の当たらない方を選ぶと良いです。
左上の方にあるDiğer Bilgiler(その他の情報)をクリックすると、途中停車駅などが表示されます。
下は別のバスの詳細。出発地と目的地が同じなのに、上記は所要時間4時間半で下記は所要時間6時間。
詳細を見てみると下記のバスの方がいろんな場所に停車しているため、時間がかかっていることがわかります。
青が男性で赤が女性のマークです。
基本、同時に予約しない限り、男性の横には男性、女性の横には女性が配置されます。
予約画面に進みます。(画像は2名で予約した場合)
必要な情報はメールアドレス(チケット購入後、メールが届きます)と携帯電話番号(SMSでメッセージが届きます)、パスポート番号です。
予約時にはトルコ人番号が必要になりますが、外国人の場合は外国人にチェックを入れると、パスポート情報で予約ができます。
次に支払い情報を入力します。
銀行カード(デビットカード)またはクレジットカードで支払い可能です。
日本のビザやマスターカードは使えましたが、デビットカードは試していません。JCBは使えません。
支払いOKボタンを押したら、私の場合は認証画面に移動しました。(この時は楽天銀行のクレジットカードを使用)
ワンタイムキーというのは初めてで一瞬困惑しました(特に設定をした記憶はないのですが。。)が、登録してあるメールアドレスにキーが送られてきていたのでそちらを入力すればOKでした。
決済が無事完了しました。
この画面をスクリーンショットしておくと便利です。
わからなければPNR(予約番号)をメモしておきましょう。
同じような内容が登録したメールアドレスと携帯電話に送られてきます。
こちらの画面を見せればバスに乗れると記載されていますが、一応早めにバスターミナルに行ってバス会社に画面を見せ紙のチケットを発券してもらうと安心です。
稀ですがバスによってはバス会社の事情でバス自体がキャンセルになってしまっているものもあるので、事前に窓口に行くのはそう行った意味でも安心できます。
ネレデン・ネレイェ【neredennereye.com】
トルコ人もよく利用している長距離バスのサイトです。
最初の画面では英語も選択できるので一見良いサイトですが、英語画面でも検索結果からはトルコ語表示になります。
出発地と目的地、日付と人数を入力して、SEARCHボタンを押すとバスのリストが表示されます。
このサイトもバスリストの右側にある「KOLTUK SEÇ」と書いてある赤いボタンを押すと、バスの座席表と予約状況が表示されます。

メトロ・テゥリズム【Metro Turizm】のチケット購入方法
Metro Turizmはトルコ国内を全体で見ると取扱数がダントツ1位です。
しかし細かに見るとルートによっては他の地元のバス会社に便数や使い勝手(多くの場合いろんなルートを回りすぎるため所要時間が長めの傾向にあります。)で負けることもあります。
ですので、本来は先ほどご紹介した「長距離バス一括検索サイト」で他社も含めてバスを検索するのがオススメですが、トルコ語だけの案内や代行販売に不安を感じる方もいると思います。
そんな方のためにMetro Turizmの直接販売サイトは便利です。

同じルートでも、割安の長距離バス会社もありますが、サービス内容が安定しているMetro Turizmはやはり安心して利用できます。しかし全体的にMetro社は所要時間が長い傾向にあるのでそれがネックです。
Metro社は大きいため、自社のバスターミナルや休憩所によったりするから余計に時間がかかるのかもしれません。
割安のバス会社だとローカル感が出ていて、車内にいろんなものを持ち込むトルコ人がいたりして、(匂いなどが…)キツイ場合もありますし。。
では実際のバスチケットの購入方法です。
① 希望条件を入力します。
②希望のバスと座席を選びます。
希望の時間帯のバスを選ぶと、座席の混雑状況と予約状況が表示されいます。
トルコでは座席を指定しない場合は基本的に、一人で二人掛けシートの相席になる場合は、同性で配置されます。
しかし稀に、バスが混雑していると女性なのに隣に男性が座ったりするので、注意しましょう。
③クレジットカードで支払いをします。
座席を選んで支払い画面に進みます。
(・・・支払い画面は一部トルコ語になっています。。)
Passenger Information
BAY =男性
BAYAN =女性
TC Kimlik No(トルコ人の住民コード)外国人の場合はTC Vatandasi degilimの四角に印を入れます。
Yolcu adi 旅行者の名前 Yolcu soyadi 旅行者の苗字 Servis seciniz注意1
注意1:Metro社では主要チケット販売所からバスターミナルまで無料のサービスバスが出ています。無料のサービスバスを希望する場合は、希望する乗り場(チケット販売所)を選びます。乗り場の名前の横に記載されているのはサービスバスの出発時刻です。
ただしサービスバスはちょうど良い時間帯に出るとは限らず、場合によってはバスターミナルでかなり長い時間待たないと行けなくなってしまうので、自力でバスターミナルに移動する方が無難だったりします。
サービスバスの利用希望がなければ、特に選択肢なくてOK
Customer contact information
携帯電話番号とEメールアドレスを入力します。
Fatura bilgisi :領収書が欲しい方はこの部分に入力します。会社名。
Cergi Dairesi :税務署情報(トルコの会社の場合に必要になります。)
Vergi Numarasi :税金番号(トルコの会社の場合に必要になります。)
Payment with Credit Card
支払いに利用するカードの情報を入力します。
※VISAかMasterCardのみ利用可能。
右側の購入条件同意の欄3つにチェックを入れます。
Payで支払い完了。
出発時間に余裕をもってバスターミナルに行き、予約確認書をMetro Turizmのチケット販売所で提示しましょう。
チケットを発券してくれます。
チケットには座席や乗り場が記載されているので、バス乗り場へ移動します。
バスの出発時間の10分前には到着するようにすると安心です。
トルコ大手長距離バス会社
そんな中で、トルコ国内や国外に長距離バスを走らせていてる、トルコの最大手バス会社をいくつかご紹介します。
トルコ国内のバスチケットを購入したい場合は、だいたいこれらの会社をチェックすると見つかります。
Metro Turizm
トルコ最大手のバス会社。
サイトもトルコ語、英語だけでなく、ドイツ語など6ヶ国語に対応。
ブルガリアや、ギリシャなど国外にも長距離バスが出ていて、ブルガリアのソフィアまではなんと、10時間160TL前後で行くことができます。
Ulusoy Turizm
トルコ国内だけでなく、ドイツ、ギリシャ、オーストリアにもバスが出ています。
Kamil Koc
Nilufer Turizm

おすすめは、やはりトルコ最大手バス会社のMetro Turizm。
メトロ社なら、英語のサイトもあるので、事前にバスチケットを予約することもできます。
また、バスの種類もMetro ClassやMetro Suit、Metro C.I.P.の3つのクラスが用意されていて、SuitやC.I.P.であれば、2席と1席の配列のため、一人での旅行も安心快適です。
テレビやWi-Fiが完備されているのも嬉しいポイント!

トルコの長距離バスチケットは予約しなくても、市内のチケット販売所やバスターミナルで直接購入することができます。
バスターミナルで購入する場合は、すぐに出発するバスのチケットが購入できるというメリットがある反面、
①客引きが多くどこのバス会社のチケットを購入して良いかわからない。
②どこのバス会社が一番早く出発するかわからない
③最後まで残っている座席なので相席になったりと良くない席になる可能性がある。
といったデメリットもあります。
また、トルコのバイラム時期や年末年始、夏休みの前後などは地元トルコ人で混雑するので注意が必要です。
特にバイラム時期はトルコ人の帰省ラッシュ旅行ラッシュにかぶりますので、事前にチケットを購入されておくことをお勧めします。
長距離バスのサービス内容、便利グッズ
トルコの長距離バスは、日本のバスと違いバス内にトイレがないことが多いです。
トルコ人は長距離バスに乗り慣れている人が多いからかはわかりませんが、結構トイレは我慢できます。日本のように数時間に1回も休憩がない場合もあるので、車内での水分補給は気をつけてください。
トイレ休憩は路線や道路の混雑状況によっても変わります。出発した時点でどこで休憩があるかの案内がありますが、トルコ語ですので、個別に確認しましょう。
バスにはドライバーの他に、1名客室サービス員がいます。
ルートによってはアイスのサービスがあることも。
長距離バスで役に立つグッズ
ネックピロー
やはり一番はこれ。
首に挟む枕!
トルコのドライブインなどでも販売していますが、この手で押して膨らませるポンプ式というのがやはり便利で良いです!
大判ショール
膝にかけたり、乾燥(匂い)がひどい時は口元をおおったり、寒い時は肩にかけたり。
長距離バスに限らず、トルコ旅行では役に立つアイテムです。
女性の場合はモスクで頭や足元を隠すのにも使えます。
男性の場合は、ショールではなく薄手のバスタオルがおススメ。
長距離移動中に汗をかいて気持ち悪くなった時に、顔や頭を洗ったときにも使えます。
イヤフォン
長時間の移動で退屈したときに音楽をきけるだけでなく、周りにうるさい人がいる時にも役立ちます。

快適グッズを利用して、トルコの長距離バス旅行を楽しんでください。