トルコ旅行中に、観光地外の店で高額な買い物をする方は少ないかもしれません。
しかし最近はトルコリラ下落の影響で、思いがけないブランド品が安く購入できることもあります。

そんな時は、免税手続きもすると更にお得にお買い物したいですよね!

トルコでの免税手続きはちょっと面倒ですが、流れが分かっていれば比較的カンタンに済ますことができます。

今回はそんなトルコでの免税手続きの方法をご紹介します。

トルコで免税対象になる人

トルコで免税ができるのは、トルコに滞在していない外国人(ビザ未取得者)と、トルコ国外に住むトルコ人です。

更に条件として、免税対象品を購入してから3か月以内にトルコから出国して手続きをする必要があります。

もちろん、購入した商品を国外に持ち出すこと(免税手続きの際に持参すること)も条件になります。

トルコの税額と免税額

トルコの税金は購入品によって2タイプに分かれ、8%または18%の税金が付加されます。

この税金の違いをカンタンに説明すると、「生活必要品には税率8%、ぜいたく品には税率18%」です。

免税で利用されやすいものですと、衣類は税率8%、貴金属や時計、家電製品などは税率18%になります。

免税を希望する際は、この8%または18%の税額からサービス代金を引いた額が返金されます。(タックスリファンド)

また、免税のための最小購入金額は100TL+TAX(税)となっています。

具体的な免税額は、こちらの返金額自動計算から確認することができます。

トルコの免税システム(手続きの流れ)

日本では、購入時の店舗で免税手続きを行い、免税額を返金してもらえますが、トルコは違います。

トルコでの免税手続きはちょっと面倒で、

  1. 購入店舗で必要書類をもらう
  2. 税関で確認してもらう
  3. 返金手続きを行う

という3ステップが必要になります。

①購入店舗で必要書類をもらう

TaxFree対応店舗でパスポートを提示して、必要書類を用意してもらう。

レシートと共にパスポート情報などを記載した紙をくれます。
レシートと一緒に保管します。

(ホッチキスで2枚をまとめるか、TaxRefund用の封筒に入れてくれる)

免税に必要なレシートと紙が入った封筒
こんな感じの封筒に入れてくれます。
免税に必要な書類の入った封筒
裏面にはイスタンブール空港での税関案内があります。

②税関で確認してもらう

空港や港などの税関で購入商品を見せて国外に持ち出すことを証明する。
問題がなければ、購入店舗で用意してもらった用紙にスタンプを押してもらえます。

購入商品を機内預け荷物などにする場合は、チェックイン前に税関で確認してもらう必要があるので要注意!

③返金手続きを行う

タックスリファンド対応の金融窓口で、スタンプ付きの書類とパスポートを提示します。
希望の通貨(通常、TLかUSD、EURO)で免税分の料金を払い戻しをしてもらえます。(領収書原本は返ってきません)

※税関のスタンプ付き領収書を90日以内に郵送することで、クレジットカードに返金することも可能。

※Instore Tax Refundシステムを利用することで、税関で受理後、クレジットカードに自動で返金も可能。

詳しくは下記サイトをご覧ください。

http://taxfreepoint.com/en/travelers.php

免税手続き体験レポート

先日、2か所での買い物分をイスタンブール空港で免税手続きしたので、その時の流れをご紹介します。
※2019年6月1日時点での情報です。

まずは買い物時にパスポートを見せて用意してもらった免税用の書類とレシートを用意します。

免税手続きに必要な書類
こちらは封筒に入れてもらった店での書類。
免税手続きに必要な書類
こちらの店では免税用の書類がレシートと一緒に出てくる形だったので、ホチキスで留めただけで渡されました。

空港の税関で、上記の書類と購入した商品、パスポートを提示します。

イスタンブール空港の税関
機内持ち込み用商品の税関はパスポートコントロールを過ぎてすぐの右奥にあります。
イスタンブール空港の税関
空いている時は空いていますが、団体がいることもあるので時間に余裕をもっていくようにしましょう!

税関で商品と書類、パスポートを提示して、必要条件がそろっているかのチェックを受けます。
OKだったら書類に承認済みのスタンプを押してくれます。

タックスリファンドに必要な書類
税関の承認済みスタンプ付き書類

ちょっと面倒ですが、OKをもらったらその書類を持って、次はタックスリファンド対応の両替所に行きます。

イスタンブール空港のタックスリファンドスタンド
タックスリファンド対応の両替所には、赤地にTAX REFUNDと書いてあります。

パスポートコントロールを抜けて、広場に出たすぐのTax Refund対応両替所は混雑しています。
他にもいくつか対応している両替所はあるので、急いでいる時は他が便利です。

タックスリファンド対応の両替所

ここで、支払い希望の通貨を言うと、その通貨でリファンド額を返金してくれます。

通常はTL、ユーロ、ドルですが、両替所が隣にあるので、現金さえあれば円でも返金対応してくれます。

なかなか手間がかかるし、混雑していると時間もかかるので、高額な買い物をしない限りはわざわざタックスリファンドしなくても良いかなぁと思ってしまいました。

購入商品をチェックイン時に預けたい場合は、Kカウンター手前にあるTaxFreeポイントで書類にスタンプをもらってから、荷物を預けるようにしましょう!

免税品を預け荷物にする場合はKカウンターで手続きを行います。
 
 

余談ですが・・・
イスタンブール新空港はまだまだ建設中の部分があります。
タックスリファンドオフィスもその一つなのか、空港の案内表示を信じて場所を探そうとすると、とんでもない時間のロスをすることになります。

TAXREFUNDの場所案内
この看板を信じて歩いていくと・・・
TAXREFUNDの場所案内
なんと!ただの壁だけしかない謎のスペースに導かれました。。

免税手続きのできる税関があるポイント

トルコは空路以外に、陸路や海路でも国外に出れるため、税関もそれぞれのポイントに用意されています。

税関のある空港

アダナ空港 ADA(Adana Şakirpaşa Airport)

アンカラ エッセンボア空港 ESB(Ankara Esenboğa Airport)

アンタルヤ空港 AYT(Antalya Airport)

ボドルム空港 BJV(Bodrum Milas Dalaman Airport)

イスタンブール空港 IST(İstanbul Airport)

イスタンブール サビハギョクチェ空港 SAW(İstanbul Sabiha Gökçen Airport)

イズミール空港 ADB(İzmir Adnan Menderes Airport)

ネブシェヒル空港 NAV(Nevşehir Ürgüp Airport)

テキルダー空港 TEQ(Tekirdağ Çorlu Airport)

トラブゾン空港 TZX(Trabzon Trabzon Airport)

ヴァン空港 VAN(Van Ferit Melen Airport)

税関のある港

日本語表記は省略しています。
Ağrı Doğu Beyazıt/Gürbulak / Bodrum Seaport / Göcek Seaport / İstanbul Karaköy Limanı / İzmir Alsancak Seaport / Kuşadası Egeport / Marmaris Seaport / Mersin Taşucu Seaport / Trabzon Seaport

税関のある陸路の国境

日本語表記は省略しています。
Artvin Sarp / Edirne Dereköy / Edirne Hamzabeyli / Edirne Ipsala / Edirne Kapıkule / Hakkari Esendere / Hatay Cilvegözü / Iğdır Dilucu / Kilis Öncüpınar / Mardin Nusaybin / Şırnak Habur

 
 
 

ワン先生

さすが東西の架け橋トルコなだけあって税関のある国境がたくさんありますね!

しかし多くの方が利用されるのはイスタンブール空港だと思いますので、リファンドの流れはこれでバッチリ理解できたかと思います。

トルコでたくさんお買い物をされた際は、ぜひ参考にしてみてください。