ギリシヤ、ブルガリアとの国境の町エディルネはオスマン朝時代の建築物がたくさん残る町として観光客にも人気があります。 エディルネ観光は、主要観光箇所であれば中心地から徒歩で見てまわれます。
イスタンブールからも日帰りで行けるエディルネへ、自力で行けるように必要な情報を全てまとめました。
エディルネ観光のまとめ地図
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エディルネへのアクセス方法
イスタンブール市内からエディルネまでは主にバスでの移動となります。
エセンレルオトガル(バスターミナル)もしくはアリベイキョイからの出発になるので、直接オトガルに行ってチケットを購入するか、事前に市内のバス会社もしくはインターネットからチケットを購入します。
ルート的に、アリベイキョイよりもエセンレル・バイラムパシャオトガルから乗った方が近いです。
市内のアクセス
オトガルからはバス会社のサービスバスの他、ドルムシュや市内バスでも移動できます。
市バスに乗る場合は【1/1A/1T/3/3A/3B/3C/7B】がエディルネの中心地に行きます。
【1/1A/1T】バスだとバスターミナルから市内に直線距離で移動するので少しですが時間のロスが少なくて済みます。
もしもバスターミナルから一気にバヤズィト2世のモスクに移動したい場合は、【1A/1T/3A】に乗ると便利です。これらのバスでバヤズィト2世モスクまで移動できます。
エディルネ市内の主な見どころ(観光地)
エディルネの一般的な見どころは町の中心地に集まっていますので、バスで市内に移動した後は徒歩でも観光できます。 通常1日もあれば十分観光可能ですが、ゆっくり楽しみたい方や早朝深夜の移動が嫌な方は1泊するのもおすすめです。
エディルネの一番の見所は、世界遺産に指定されているセリミエ・ジャーミィと、ベヤズット2世の複合建築物です。
セリミエ・モスク (Selimiye Cami)
住所:街の中心地区。
時間 大体8:00-18:00(礼拝の時間は避けること)
料金:モスクなので特に入場料等はありません。寄付のみ。
1569年から1575年にかけて建設されたトルコで一番素晴らしいと言われるモスク。偉大な建築家ミーマル・シナンが自らの最高傑作と言い続けた建築物で、エディルネ一番の観光名所。
ドームの大きさもイスタンブールのアヤソフィアを超えた巨大ドームで見応えがあります。
美しく巨大な4本のミナレットは街の至る所から見えます。
ウチュ・シェレフェリ・モスク (Üç Şerefeli Cami)
住所:街の中心地区。
時間 大体8:00-18:00(礼拝の時間は避けること)
料金:モスクなので特に入場料等はありません。寄付のみ。
ムラット2世によって1443年~1447年に建てられたモスク。有名な建築家ミーマル・シナンの師、ムスリヒッディン・アーが設計。初期オスマン朝建築の傑作で、セリミエ・ジャミィが建てられるまでは最大のミナレットを誇っていた。
特徴的な4本のミナレットとカラフルな窓が有名で、エディルネで是非見たい名所の1つとなっています。
エスキ・モスク(Eski Cami)
住所:街の中心地区。
時間 大体8:00-18:00(礼拝の時間は避けること)
料金:モスクなので特に入場料等はありません
1414年に完成したエディルネで最も古いモスクの一つ。
名前もトルコ語で「古いモスク」。
ムラディエ・モスク(Muradiye Camii)
建築家が誰だかはっきりとはわかっていませんが、エディルネで最も美しいモスクの1つと言われています。
1434年にムラット2世によって建てられたモスクで、ブルサにあるムラディエ・ジャミィの小さい版として知られています。モスク内のタイルが人気です。
フデゥルルック要塞 (Hıdırlık Tabyası)
バルカン戦争中にエディルネの防衛に重要な役割を果たしたフデゥルルック要塞。
中心地から少し離れているので行きづらいですが、近年、歴史愛好家の関心を集めています。
リュステンパシャ隊商宿 (Rüstem Paşa Kervansarayı)
エディルネ中心地にあるリュステンパシャ・キャラバンサライは、建築家ミマール・シナンの作品です。
リュステンパシャ帝によって建てられた隊商宿。
レンガ造りのドアアーチと窓が特徴的で、長方形の中庭の周りに二階建ての建物でできています。
1972年に改装され、現在はホテルとして利用されています。
ホテルは客室75室で雰囲気はありますが、サービスがイマイチという噂。
建物自体は、1980年にアーハン建築賞を受賞。
スウェティ・ジョージ・ブルガリア教会 (Sweti George Bulgar Kilisesi)
1880年に建てられた教会。
以前この場所にあった教会の絵がいくつか展示されていて、一般的にブルガリア教会として知られています。
現在も現役で活躍するこの教会は10時から見学可能です。
メリッチ橋 (Meriç Köprüsü)
オスマン帝国時代にメリチ川にかけられたメリチ橋。
全長263Mの橋には12のとがったアーチがあり、オスマン時代のもっとも美しい橋の1つとして有名です。
橋の中央には大理石の碑文があります。
メリッチ橋は街の中心から少し離れていて、歩くと約20分(1.5KM)程です。
他にはカラアーチ駅行の市バス、【6Aライン KYK-KARAAĞAÇ】が利用できます。
しかし本数が限られているので、通りかかればラッキーという感じです。
ハジ・アディルベイ水道(泉) (Hacı Adil Bey Çeşmesi)
メリッチ橋の先にある水道(泉)。
1904年にエディルネの知事であったハジ・アディル氏によって建てられました。
バロック様式の水道(泉)で、ブルガリアの盗賊の犠牲となった息子のために碑として建てられたと言われています。
ベヤズット2世の橋 (2.Beyazıd Köprüsü)
エディルネで有名なこのベヤズット2世橋は、1488年に建築家ハイレッティンによって建築がはじめられたと言われています。
全長78メートルの橋はを市内側に渡ると、ヤルヌズギョズ橋(Yalnızgöz Köprüsü)に続きます。
エディルネ・ユダヤ大教会 (Edirne Büyük Sinagogu)
ヨーロッパ最大のシナゴーグで、世界でも3番目に大きい。
ヨーロッパの圧制から逃れ、オスマン帝国に避難した人々により、1942年に建設されました。
1983年以降活動を停止していたシナゴーグですが、2010年に修復され礼拝も再開されるようになりました。
アリ・パシャ市場 (Ali Paşa Çarışısı)
住所:街の中心地区。
時間 9:30-18:00
1561年にミーマル・シナンの設計のもとに作られた市場。
約300mの距離に土産物屋などが100軒以上並んでいる。観光客も多く訪れ賑わっています。
バデステン市場 (Bedesten Çarşısı)
バデステン・パザール。
エスキ・ジャーミィの隣にある市場。
エスキ・ジャーミィの一部として建設された古くからある市場で今でも市民が利用していてにぎわっています。
置いてあるのは日用品がメインです。
トルコ・イスラム美術館 (Türk ve İslam Eserleri Müzesi)
住所:街の中心地区。
時間 9:00-17:30(冬季)/9:00-19:00(夏季)
料金:6TL
※最新の情報はこちらのサイトをご覧ください。
セリミエ・ジャーミィの中庭に位置します。
ミュージアムカード利用可能。
オスマン時代の武器室やバルカン戦争に関する部屋など全4部屋からなり、エディルネ名物のオイルレスリングの写真も展示されています。
医療博物館 (Sağlık Müzesi)
住所:II.Beyazıt Camii Külliyesi, Yeni İmaret
時間 9:00-17:00(無休)
料金:15TL
町の北側に位置するため、歩きで訪れるのは難しいです。
バイェズィド2世の複合建築(1488年)の一部であった医療学校を改装した博物館。
当時の医療器具や診察室の再現展示が面白い。
II. BAYEZİD KÜLLİYESİ(バイェズッド2世の複合建築物の一部です。
サラッチラール通り (Saraçlar Caddesi)
エディルネ中心地のメインストリート。
2008年に歩行者天国となった通りにはカフェやスイーツ店が並びます。
決まった時期に通り上で、展示会やコンサートが開催されることも。
エディルネ観光の際には是非訪れてほしい通りです。
カラアーチ駅(Karaağaç Tren Garı)
アブドゥルハミト1世の時代に、建設されたカラアーチ駅は、現在トラキア大学の校舎として利用されています。イスタンブールのシルケジ駅を見本として建築家ケマレッティン・ベイが設計したと言われています。庭には機関車が展示されています。
中心地から離れていますが、時間に余裕があれば是非、自然豊かなカラアーチ駅まで足を伸ばしてみましょう。
カラアーチ駅へは街の中心地から市バス【6Aライン KYK-KARAAĞAÇ】で移動可能です。
(しかしバスがどれくらいの本数で出ているかは分かりません。)
また、カラアーチ駅へはバスターミナルからも市バス【3Cライン KARAAĞAÇ – OTOGAR】が出ています。
セリミエ・アラスタ市場(Selimiye Arasta Çarşısı)
ムラット3世によって、セリミエモスクの収入源確保を目的として建設されたこのパザールは、オスマン帝国時代に活躍した建築家ダブト・アーが設計しました。
全長256M、73のアーチからなり、現在でも現役で活躍するこのパザールでは、お土産だけでなく衣料品に至るまで様々なものが販売されています。
エディルネの名物スポーツといえばオイルレスリング。
体にオイルを塗った男性二人が戦うユニークなスポーツです。
このオイルレスリングの大会は年に一度7月に開催されます。
司法裁判所跡 (Adalet Kasrı)
エディルネ宮殿で現在も残っているのは、サライチ地区にあるこの司法裁判所のみです。
スレイマン帝の統治中に宮殿に追加されました。オスマン帝国時代の歴史に興味のある方は必見。
アダーレット・カスルへはムラディエ・モスクまたは市内から約1.5KM徒歩で20分程です。
また、バヤズィト2世の複合建築物からも同じくらいの距離です。
エディルネの有名レストラン&ショップ
エディルネ名物! レバーの有名店
エディルネ名物はレバーのフライ。
臭みなくカリッと揚げられたレバーと生たまねぎスライスの相性は抜群です。
絶対ビールと最高の相性のはずなのに、どのお店もノンアルコールです。。
Aydın Tava Ciğer
1998年創業の、トリップアドバイザーでダントツ人気No.1エディルネレバー店です。
予算は1名300TL~400TL
イシュケンベスープなど、臓物系スープも充実。
キョフテ(トルコ風ハンバーグ)もあるので、レバーが苦手な人はこちらをどうぞ。
あとはサラダやトルコスイーツがあります。
Aydın Tava Ciğerの公式ページ
Ciğerci Niyazi Usta
【営業時間】11:00-22:00
【住所】Türkali Mahallesi, Ihlamurdere Caddesi, No: 111/A, Beşiktaş, İstanbul
【電話番号】0212 2598022(固定電話)0541 7493322(ケータイ電話)
【1名の予算】 200TL~300TL
トリップアドバイザーで人気No.2のエディルネレバー店!
Niyazi Ustaの公式ページ
Meşhur Edirne Ciğercisi Kazım ve İlhan Usta
1964年以来営業していて、エディルネで最も有名なレバー店として有名な店。
その名も「有名なエディルネレバー屋カズムとイルハン職人」。
エディルネで育った牛のレバーを手作業でさばいて、小麦粉を付けて油で揚げています。
レバープレートの横には、エディルネで特別な方法で乾燥された唐辛子が添えられています。
Öz Akgünler Edirne Ciğercisi
レバーと一緒にサービスされる、たくさんの美味しいメゼ(冷菜)で有名です。
また、唐辛子入りのヨーグルトが人気です。
いつも人気で混雑していますが、是非ここのレバーを食べて見てほしいところです。
Edirne Ciğercisi Kemal Usta
地元客に人気の店。
レバーの臭みを感じさせずにうまみだけを引き出していると言われています。
良心的な価格も魅力的です。
エディルネ名物! フルーツ石鹸
手作業で作られるエディルネのフルーツ石鹸は高度な技術を要します。
石鹸の歴史は紀元前6000年まで遡ると言われ、オスマン帝国でもビジネスとして重要視されていました。エディルネはオスマン帝国時代に石鹸の生産が開始され、その後フルーツ石鹸という普通とは異なるコンセプトが生まれました。
お土産にも最適な、飾って楽しいカラフルなフルーツ石鹸は、エディルネのパザールや通りなどいろんなところで見つけることができます。でも一応、専門店を何軒かご紹介します。
Turkaz
【営業時間】9:00-19:00(日10:00-)
【住所】Alipaşa Çarşısı No.125
エディルネ名物のフルーツ石鹸を直売しています。
見た目も可愛くお手軽な料金なのでお土産におすすめです。
スター・ミス・サブンジュルック (Star Mis Sabunculuk)
【営業時間】9:00-18:30
【住所】Arasta Çarşısı No:37 D:39, 22030 Edirne Merkez/Edirne
アラスタ市場内。
レンク・ミス・サブン (Renk Mis Sabun)
【営業時間】9:00-19:30 (日曜日のみ10:00スタート)
【住所】Meydan, Kıyık Cd. No: 13, 22020 Edirne Merkez/Edirne
セリミエ・モスク近く。
エデミス (Edmis)
【営業時間】9:00-22:00
【住所】Mithat Paşa, Alipaşa Çarşısı İç Yolu, 22020 Edirne Merkez/Edirne
アリ・パシャ市場内。
公式ホームページ
エディルネ名物! アーモンド菓子
エディルネのお菓子といえばアーモンドを使ったものが有名です。
三日月形のサクッとしたアーモンド入りクッキーBademli Kurabiye(Kavala Kurabiyesi)と、アーモンドをペースト状にしたしっとりとした食感がクセになるBadem Ezmesi は是非食べてみてほしい名物です。
日本人好みの味だと思います。
オスマンル・シェフザーデ (osmanli sehzade)
市内中心地に数店舗ある。エディルネ名物バーデム・エズメシ(アーモンドを潰したお菓子)やバーデム・クラビエシ(アーモンドクッキー)販売する店。
お土産用のパケットになってるので便利。
トルコの伝統的な甘味ロクムやチョコレート菓子も取り扱っています。
お店の公式ページ
Osmanlı Şehzade Tahmis 支店
【営業時間】 9:00-22:00
【住所】Sabuni, Tahmis Çarşısı Sk. No:2, 22030 Edirne Merkez/Edirne
エスキ・モスクから徒歩4分、リュステンパシャ・隊商宿ホテルから徒歩1分。
町の中心にある支店。
Osmanlı Şehzade İmalattan Satış Noktası 支店
【営業時間】 9:00-20:00
【住所】Meydan, Mimar Sinan Cd. No:2, 22030 Edirne Merkez/Edirne
セリミエ・モスク近くにある支店。
ケチェジザーデ・ロクム・バーデムエズメシ (Keçecizade Lokum bademezmesi)
【営業時間】 8:30-21:00
【住所】 Çavuşbey, Hükümet Cd. No:5, 22020 Edirne Merkez/Edirne
ウチュ・シェレフェリ・モスクの近く。
お店の公式ページ
アルスランザーデ (Arslanzade)
【営業時間】 9:00-21:00
【住所】Belediye dükkanları No:2 Arslanzade, Talat Paşa Cd., 22100 Edirne Merkez/Edirne
エスキ・モスク前。
お店の公式ページ
エディルネ観光まとめ
エディルネは市内の観光箇所を見るだけなら、イスタンブールから日帰りで観光可能です。
まずは、エディルネのバスターミナルまで長距離バスで移動し、その後は利用した長距離バス会社のサービスバスや市バス、乗り合いバスを利用して街の中心地まで移動します。
街の中心地から主な観光箇所は地図で見てもわかる通り、徒歩で移動可能です。
もしお時間に余裕があって少し離れた場所の観光もしたい場合は、タクシーの利用が便利です。