エディルネはトルコ西部、ギリシャとブルガリアの国境近くにある歴史ある町です。オスマン帝国時代の美しい建築物が数多く残り、国内外から観光客が訪れます。イスタンブールから日帰りも可能なエディルネを、ひとりでも安心して楽しめるよう、アクセス方法や観光スポット、グルメ情報まで詳しくご紹介します。
エディルネ観光のまとめ地図
エディルネ観光のポイント
- 主要観光地は中心地に集まっており、徒歩で巡れます。
- 日帰りでも十分楽しめますが、ゆったり観光するなら1泊もおすすめ。
- 名物は「オイルレスリング」と「レバーのフライ」。
エディルネへのアクセス
- イスタンブールからバスで約2時間半〜3時間
- エセンレル・オトガル、またはアリベイキョイ・オトガルから出発
- チケットはObiletなどの予約サイトまたはバスターミナル、バス会社で購入可
- エディルネ市内への移動
- 長距離バス会社の無料シャトルバス(サービスバス)
- 市バス【1 / 1A / 1T / 3 / 3A / 3B / 3C / 7B】利用可
- 市バスで中心地へは約10〜15分

エディルネの市バスはクレジットカード払いが利用できて、とても便利です。
しかも、チケット購入より割安!(チケット購入32TL、カード払い30TL、2025年4月時点)
アリベイキョイよりもエセンレル・バイラムパシャオトガルから乗った方が近いです。
主な観光スポット



エディルネの一番の見所は、世界遺産に指定されているセリミエ・ジャーミィと、ベヤズット2世の複合建築物です。
世界遺産!セリミエ・モスク(Selimiye Camii)


- トルコ最高の建築家ミマール・シナンの最高傑作
- 巨大なドームとミナレットが圧巻
- 8:00〜18:00(礼拝時間は見学不可)、入場無料(寄付制)
ウチュ・シェレフェリ・モスク(Üç Şerefeli Camii)


- 15世紀の初期オスマン建築
- 有名な建築家ミーマル・シナンの師、ムスリヒッディン・アーが設計。
- カラフルな窓と特徴的なミナレットが魅力
- 入場無料(寄付制)
エスキ・モスク(Eski Camii)


- 1414年完成、エディルネ最古のモスク
- 「古いモスク」の名の通り歴史を感じる建築
ムラディエ・モスク(Muradiye Camii)
- 内部の美しいタイル装飾が人気
- 小さな静かなモスク
メリッチ橋(Meriç Köprüsü)


- オスマン帝国時代の美しい石橋
- 全長263Mの橋には12のアーチ、橋の中央には大理石の碑文
- 中心地から徒歩約20分、市バス6Aも利用可(本数少)
エディルネ・ユダヤ大教会 (Edirne Büyük Sinagogu)
- ヨーロッパ最大のシナゴーグで、世界でも3番目に大きいとのこと
- ヨーロッパの圧制から逃れ、オスマン帝国に避難した人々が1942年に建設
- 1983年以降活動を停止していたが、2010年に修復再開
- 見学可能時間:10:00〜
医療博物館 (Sağlık Müzesi)・ベヤズット2世の複合建築物


















- バヤズット2世複合建築の一部、当時の医療器具が展示
- 9:00〜17:00、外国人120TL(滞在許可証提示で60TL)*2025年4月時点



昔の人がどんな治療をしていたのかがよくわかる医療博物館!
当時の医療器具や診察室の再現展示が面白い。
蝋人形がちょっと怖いですが、なかなか興味深くて見ごたえがあり、楽しめる博物館です。



行きは中心地からタクシーで100TL、帰りはちょうどバスが来たので市バスで一人30TL。お天気が良ければ帰り道は歩いても楽しめそう。
時間に余裕がない方はタクシー利用が効率的です。(2025.4時点)
トルコ・イスラム美術館 (Türk ve İslam Eserleri Müzesi)
- セリミエ・モスク中庭内、武器やオイルレスリング関連展示
- 9:00〜17:30(冬季)/ 〜19:00(夏季)、3ユーロ(Muze Kar利用可)
スウェティ・ジョージ・ブルガリア教会 (Sweti George Bulgar Kilisesi)
- 1880年建設、現役のブルガリア正教会
- 古い教会の絵も展示、静かな雰囲気が魅力
- 見学可能時間:10:00頃〜
ハジ・アディルベイ水道(泉) (Hacı Adil Bey Çeşmesi)


- 1904年建設、知事が息子のために建てたバロック様式の泉
- メリッチ橋を渡った先、フォトスポットにもおすすめ
- 入場料なし(外観見学)
ベヤズット2世の橋 (2.Beyazıd Köprüsü)
- 1488年建設、長さ約78メートルの歴史ある石橋
- 橋を渡るとヤルヌズギョズ橋へ続く
- 自然豊かな川沿いの散歩道
アリ・パシャ市場 (Ali Paşa Çarışısı)


- 1561年、ミマール・シナン設計の伝統市場
- 約300mにわたり100軒以上のお土産屋が並ぶ
- 9:30〜18:00、観光客にも人気
バデステン市場 (Bedesten Çarşısı)


- エスキ・モスク隣接、地元民が利用する歴史ある市場
- 日用品中心、生活感ある雰囲気
- 9:00〜18:00頃(店舗による)
カラアーチ駅(Karaağaç Tren Garı)


- アブドゥルハミト2世時代の旧駅舎、現在は大学施設
- 庭に機関車が展示、自然豊かなエリア
- 中心地から徒歩約30分、市バス6A利用可。バスターミナルからは3C利用。






メリッチ橋からカラアーチ駅までは歩きやすい歩道を散歩しながら移動可能です。途中、カフェやレストラン、国立公園などもあり、自然を楽しむことができます。
リュステンパシャ隊商宿(Rüstem Paşa Kervansarayı)


- 16世紀建設、ミマール・シナン設計の隊商宿
- 現在はホテルとして営業、外観も見応えあり
- 歴史的な雰囲気を感じるスポット
- 1980年にアーハン建築賞を受賞
エディルネの名物スポーツといえばオイルレスリング。
体にオイルを塗った男性二人が戦うユニークなスポーツです。
このオイルレスリングの大会は年に一度7月に開催されます。
名物グルメ|レバーのフライ「Ciğer Tava」
エディルネ名物はレバーのフライ。
臭みなくカリッと揚げられたレバーと生たまねぎスライスの相性は抜群です。



ビールを飲みたいところですが、お店はどこもノンアルコールです。レバーフライにはアイラン(飲むヨーグルト)がおススメ!
Aydın Tava Ciğer












- 創業1998年、人気No.1
- 店内は広くシステム化、観光客慣れしていて安心。指差しで注文OK。
- 1名300〜400TL
- キョフテやプラフ、ラフマジュンなどメニューが豊富
- Aydın Tava Ciğerの公式ページ
Meşhur Edirne Ciğercisi Kazım ve İlhan Usta






- 1964年創業、地元牛のレバーを使用



街中ではほかにもたくさんレバーフライの専門店があります。ふらっと気になるお店に入るのも楽しいですね!
お土産情報|フルーツ石鹸&アーモンド菓子
フルーツ石鹸
フルーツ石鹸がなぜ有名か


フルーツ石鹸専門店
- Turkaz(アリ・パシャ市場内)
- Star Mis Sabunculuk(アラスタ市場内)
- Renk Mis Sabun(セリミエ・モスク近く)
アーモンド菓子
サクッとしたアーモンド入りクッキーBademli Kurabiye(Kavala Kurabiyesi)と、アーモンドをペースト状にしたしっとりとした食感がクセになるBadem Ezmesi がエディルネの名物!


- Osmanlı Şehzade
- 各所に支店あり、アーモンド菓子やロクムが人気
- Keçecizade Lokum Badem Ezmesi
- 伝統的な製法で作る人気店
- Arslanzade
- エスキ・モスク前、おしゃれなパッケージも魅力
エディルネでワインを楽しむ!
エディルネ地方は実はワイン生産が盛んな地域で、エディルネの近くにもいくつかワイナリーがあります。その中で唯一、くるまルネ地方は実はワイン生産が盛んな地域で、エディルネの近くにもいくつかワイナリーがあります。その中で唯一、街中にも専門販売店があり、ワイナリーにも車で行けるお店を紹介します。
Arda Şarap Butiği












エディルネ市内中心地にある、アルダーワイナリーの専門店。
アルダーワイナリーに行けなくても、ここで買って飲むのも楽しい!
Arda Winery & Vineyards
エディルネ市内からタクシーでも行けるワイナリー。
ワインティスティングは時間が決まっており、しっかり説明もしてくれるとのこと(要予約)
2階にあるレストランでは地元の料理とワインをお手頃価格で楽しむことができます。
帰りもレストランでタクシーを呼んでもらえるので安心。
タクシー代は2025年4月時点で片道約500TL(約25ユーロ)でした。






街中のバッカル(商店)も要チェック
街中のバッカルの中には、エディルネ地方のワインを中心に豊富にワインを取り揃えているところもあります。
お値段もかなりお手頃なものが多く、掘り出し物もあるのでワイン好きなら要チェックです。






エディルネ観光まとめ
- 日帰りOK! イスタンブールから簡単アクセス。
- 徒歩で巡れる! 主要スポットは徒歩圏内。
- グルメとお土産も充実! レバー料理と手作り石鹸をぜひ。
もし時間に余裕があれば、タクシーを利用して郊外のスポットも訪れてみてください。自然豊かな風景や歴史的な建築物があなたを待っています。