アンカラはトルコの首都で、人口約540万人に対して25万人以上の大学生がいる学生の都市であり、国の主要機関も揃う「公務員と学生の都市」です。
観光名所は少ないですが、アンカラではトルコらしいトルコを見つけることができます。
アンカラ観光まとめ地図
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アンカラ市内の観光地
アタチュルク廟(Anıtkabir)
トルコ共和国の建国の父と呼ばれる大英雄ムスタファ・ケマル・アタチュルク(Mustafa Kemal Atatürk)が眠る霊廟。
アンカラを見渡せる丘(Rasattepe)にありトルコ人の訪問者が非常に多く、トルコ人にアンカラ観光と言えば必ず一番に出てきます。
修学旅行や遠足で訪れる学生や子供たちも多く、独立記念日やアタチュルクの命日にはセレモニーなども行われる、トルコ人にとって大切な場所です。
壮大な近代建築のアタチュルク廟の横には独立戦争博物館があり、トルコの誕生の歴史を学ぶことができます。
アンカライのタンドアン駅から徒歩5分ほどで入り口がありますが、そこから更に10分程歩きます。微動だにせず直立不動の衛兵が人気で、横に並んで記念写真を撮る人が多いです。
2時間に1度行われるという衛兵交代ですが、実は意外と不定期的にも行われているので偶然見るチャンスもあります。
【開館時間】9:00-17:00(5/15-10/31) -16:30(2/1-5/14) -16:00(11/1-1/31)
【入場料】無料
【住所】Yücetepe, Akdeniz Cd. No:31, 06570 Çankaya/Ankara
【公式HP】https://www.anitkabir.com.tr/
アナトリア文明博物館(Anadolu Medeniyetleri Müzesi)
15世紀の隊商宿と貴金属市場を改築してできた博物館。古代アナトリア時代の希少な工芸品や美術品が展示されています。「1997年欧州最高博物館」授与。
ロバのような耳で知られるミダス王の古墳で発見された3000年前の書物用テーブル、紀元前1235年にエジプト王女がヒッタイト王に宛てて書いた手紙、最古の世界地図、紀元前6000年前の黒曜石や碧水晶製の世界最古の鏡などが人気です。
【入場料】12 Euro 休館日無し
【開館時間】8:30-19:00(4/1-10/31)/08:30-17:15(11/1-3/31)*入館は30分前まで可能
【住所】Kale, Gözcü Sk. No:2, 06240 Ulus/Altındağ/Ankara
【アクセス方法】アンカラ城跡の入り口の門を正面左側に坂道を降り、突き当りを左に曲がると入り口。
アンカラ城壁(Ankara Kalesi)
古代ローマ帝国時代にガラテヤ人が築いた砦が起源と言われています。現在は城塞の内壁と外壁が残っていて、自由に城壁に上ることができ見晴らしが良いので市民にも観光客にも人気です。
アンカラ城周辺はアンカラで最も古い下町地区で、観光客向けの雰囲気の良いスポットもたくさんあり楽しめます。
観光客向けに、地元料理や多国籍料理、ワインが楽しめるレストランもあります。
【入場料】なし
【開館時間】特になし(ただし周りは微妙に貧民街なので人気のない時間は避けたほうが無難)
【アクセス方法】Ulusの中心地から約1.2KM(徒歩で20分程)*坂道あり
ローマ浴場跡とユリアヌスの柱(Roma Hamamı ve Jülian Sütunu)
3世紀にカラカラ帝が作ったローマ式大浴場。現在は基礎部分と1階部分のみが残っています。
【入場料】3Euro 休館日無し
【開場時間】年を通して8:30-17:00(16:30まで入場可能)
【住所】Çankırı Caddesi No: 43 Ulus Ankara
ユリアヌスの柱は道端にあるため、いつでも無料で見学できます。
ラフミ・コチ博物館(Çengelhan Rahmi Koç Müzesi)
【入場料】入館料140TL(大人)/70TL(学生)
【開館時間】 火/水/木/金 10:00-17:00 土/日/祝日10:00-19:00 ※月曜日は休館日
【公式HP】http://www.rmk-museum.org.tr/ankara/ziyaret-plani
コジャテぺ・モスク(Kocatepe Camii)
首都アンカラの中でも最も大きいモスクと言われ、街の中心地に位置することから礼拝に訪れる人も多いです。
4500M2の敷地に20年かけて建設されたモスクで、(1987年に利用開始)歴史的にはそれほど古くないもののアンカラの名所としてリストアップされています。
【入場料】無料
【開館時間】1日5回のお祈りの時間をさける。
*女性は露出を控え、頭にスカーフをかぶる必要あり。
ハジ・バイラム・モスク(Hacibayram Camii)
1427-1428年に作られたモスクで、1714年に修復されています。四角い形が印象的です。
ハジバイラム・モスクは歴史ある現役のイスラムモスクで、周辺にはイスラム関係のショップ(お祈り用絨毯や数珠、コーランの本やスカーフ、お土産)が軒を連ねている。
噴水やベンチ、カフェもあり、地元アンカラ市民の憩いの場としてにぎわっています。
【入場料】無料
【開館時間】1日5回のお祈りの時間をさける。
*女性は露出を控え、頭にスカーフをかぶる必要あり。
ゲンチリック公園(Gençlik Parkı)
アンカラの中心地にあって広大な敷地を誇る市民の憩いの場です。
特に何があるわけではないですが、時間があるならのんびりと歩きたい公園。
トルコの遊園地として有名なLuna Parkもある。
ハマムオニュ(HAMAMÖNÜ)
トルコの伝統的なスタイルや文化を紹介する地区として近年再開発された地域で、伝統工芸品やお土産、地方の朝食などが食べられるレストランが並んでいます。
観光客に限らず、地元アンカラ市民にも人気の場所となっていて、週末は昼前くらいから遅い朝食を食べにくる人やカフェで楽しむ人でにぎわいます。
クズライ広場(Kızılay Meydanı)
広場と言わずに周辺は、平日の午後や週末は夜遅くまで多くの人でにぎわいます。
アンカラ随一のショップ街です。
アンカラのハマム
アンカラにも歴史あるハマムがいくつかあります。
アンカラのハマムの嬉しいところは、伝統的なハマムでも値段がかなりお手頃な点。
地元アンカラ市民が主に訪れるハマムなのでサービスも安定しています。
アンカラのハマム代金目安は2023年時点で入館料180TL、泡マッサージと垢すりが80TLです。
エイネベイ・ハマム(Eynebey Hamamı)
伝統的なハマム。
男性専用。
女性用は近くのマルマラ・ハマムになっています。(経営者が同じ)
【営業時間】24時間
【住所】Adnan Saygun Caddesi No: 11 Ulus ANKARA
【電話番号】0312-309-6865
【公式HP】https://www.tarihieynebeyhamami.com/
マルマラ・ハマム(Marmara Hamamı)
女性専用ハマムで、マルマラハマムホテルというホテルに併設されています。
伝統的なハマムではありませんが、通常のハマムのように石の上では温まらず、別室にドライサウナとスチームサウナ室がありそこで温まるシステムで、合理的にできてます。
温まって垢すり&マッサージを終えた後は、またサウナに入っても良いですし、併設されている浴槽のようなプールに入ることもできます。
【営業時間】06:00-19:30
【住所】Denizciler Cad. No:17 Ulus ANKARA
【電話番号】0312-310-9435
最初、プールは温泉プールかと期待しましたが、普通に冷たいプールでした。
通常ハマムについているプールは午後には汚れていますが、このハマムのプールは「垢すりが終わった人のみが入れる」というシステムになっているため、キレイで良かったです。
シェンギョル・ハマム(Şengül Hamamı)
マルマラハマムから徒歩2分の距離にあるハマム。
伝統的なハマムで、女性用は正面向いて右横のわき道に入ったところにあります。
【営業時間】06:00-24:00(男性)/06:00-20:00*金曜日は22時まで(女性)
【住所】Denizciler Cad. Acı Çeşme Sok:. No:3 Samanpazarı Altındağ ANKARA
【電話番号】0312-324-3739(男性) / 0312-310-2298(女性)
*2019年10月9日時点での情報です。
カラジャベイ・ハマム(Karacabey Hamamı)
旅行客に人気のハマムオニュの通りを挟んだ反対側にある歴史あるハマム。
「ハマムオニュ」とはトルコ語で「ハマムの前」という意味なので、「ハマムオニュ」の由来となったハマムですね。
男性用入り口は大通りに面したところにあり、女性用入り口は正面左横にあります。
【営業時間】05:30-24:00(男性)/07:00-19:30(女性)
【住所】Talatpaşa Bulvarı No:101 Hamamönü ANKARA
【電話番号】0312-310-2155(男性) / 0312-312-2900(女性)
アンカラの市内の移動手段と方法
アンカラはトルコの首都なだけあって広いです。郊外の方へ行くには車で飛ばしても1時間は軽くかかります。中心地は近年すごい勢いで開発されているので便利で何でもありますが、郊外に行くにはまだまだ車中心で不便です。
しかし、アンカラの主な見どころは市内中心部にまとまっているので、地下鉄やバスを利用したり徒歩で1日で観光して回ることができます。
アンカラの市内交通には、イスタンブールのイスタンブールカードと同じようにアンカラカードというのがあります。
チャージ式のカードと使い捨てのカードがあり、イスタンブールカード同様チャージ式カードの方がお得になるように設定されています。
詳しくはこちらをどうぞ(トルコ語ですが)
アンカラカードはチャージ式の場合はかざして使います。使い捨ての場合は上から差し込みます。確認音がしたら取り出します。使い捨てカードは乗車中は捨てずに持っておく必要があります。
アンカラの地下鉄・鉄道
アンカラの地下鉄にはAnkaray(アンカライ)とMetro(メトロ)と呼ばれる2つがあります。厳密には違いますが、乗り換え等がスムーズにできるので同じと考えてほぼ問題ありません。
アンカラ地下鉄の路線図
それとは別に、鉄道列車(国鉄TCDDが運用)も運行しています。Başkentay(Ankara Banliyö Tren)と呼ばれていて、アンカラのGarターミナルを中心としてSincanからKayaşまでアンカラ市内を東西に横断するような感じで走っています。
Yenişehir駅でKızılay 線、Maltepe駅と Kurtuluş駅でAnkaray線に乗り換えできます。乗車にはアンカラカードが使えます。
▲参照 https://www.ego.gov.tr/tr/
それとは別に、鉄道列車(国鉄TCDDが運用)も運行しています。Başkentay(Ankara Banliyö Tren)と呼ばれていて、アンカラのGarターミナルを中心としてSincanからKayaşまでアンカラ市内を東西に横断するような感じで走っています。
Yenişehir駅でKızılay 線、Maltepe駅と Kurtuluş駅でAnkaray線に乗り換えできます。乗車にはアンカラカードが使えます。
アンカラ国鉄鉄道(Baskentray)路線図
アンカラはトルコの首都なだけあって広いです。郊外の方へ行くには車で飛ばしても1時間は軽くかかります。中心地は近年すごい勢いで開発されているので便利で何でもありますが、郊外に行くにはまだまだ車中心で不便です。
しかし、アンカラの主な見どころは市内中心部にまとまっているので、1日観光であれば地下鉄やバス利用、または徒歩で観光して回ることができます。
アンカラは緑豊かなので中心地から少し離れたところにある公園や湖に行ってみるのもおすすめです。しかし郊外に行かなくても、街中の通りもゆったりとした作りになっているので、イスタンブールとは違った雰囲気を楽しむことができます。
街歩きに役立つアンカラの地域名
ウルス(ULUS)
アンカラの旧市街。
アンカラ城やローマ浴場跡があります。
イメージとしては巣鴨とか日暮里とか。
庶民的な実用品のバザールやロカンタなどがあり地元客でもにぎわっています。
クズライ(Kızlay)
アンカラの中心市街地。
新宿や原宿みたいな感じです。
若者に人気のショップやおしゃれなカフェ、レストランがたくさんあります。
移動にも便利。
ガーズィ・オスマン・パシャ G.O.P(Gaziosmanpaşa)
各国の大使館が集まる高級住宅街地区。(日本大使館もこの地区にあります)
観光ではあまり行くこともないけれど、おしゃれなバーや高級レストランに行きたい時はこの地区がおススメです。
アンカラの治安
アンカラはトルコの首都ながら、イスタンブールに比べると人口も少なく、穏やかな街です。首都ですが外国人の数もイスタンブールに比べて断然少なく、外国人や観光客を狙った被害も少ないです。
しかしその分、外国人が珍しいので、声をかけられたりじろじろ見られたりといったわずらわしさを感じることもあります。
また、田舎から出てきているトルコ人も多いので、女性の場合は肌の露出が激しい恰好を避けたほうがよく、場所によっては飲酒もイスタンブールほど気軽にできる環境ではありません。
中心地であれば夜も出歩けますが、街中でも人気のない場所も多いので注意しましょう。
イスタンブールからアンカラへのアクセス方法
イスタンブールからアンカラへは、飛行機、バス、高速列車でアクセスすることができます。
バスの場合は約6時間~7時間半、飛行機の場合約1時間半、高速列車の場合は約4時間となっています。
飛行機の場合は空港までの移動時間、バスの場合はバスターミナルまでの移動時間がかかるので、最近では高速列車が一番便利かなと感じています。
飛行機でのアクセス方法
アンカラの空港はエッセンボア空港(ESB)、アンカラの中心地から車で40分ほどのところにあります。
イスタンブールからは、イスタンブール空港(IST)とサビハギョクチェン空港(SAW)の2つの空港から飛んでいます。
ターキッシュエアラインズ以外にも、ペガサス航空やAジェット(旧アナドルジェット)のフライトもあります。
アンカラのエッセンボア空港(ANKARA ESENBOĞA HAVALİMANI)
アンカラ・エッセンボア空港の公式サイト
こちらからアンカラの空港内の施設が確認できます。
アンカラのエッセンボア空港は首都の空港にしてはかなり小さいですが、コンパクトにまとまっていて便利。スーパーなどはありませんが、小さな売店や一通りの飲食店、レンタカー会社があります。
一応24時間オープンの空港ですが、飲食店などは夜には閉店するため夜中は閑散とします。
トルコ航空の国内線ラウンジ(ビジネスクラス搭乗者またはMiles&MilesのClassic Plus以上保持者が利用可能)もあります。
エッセンボア空港からアンカラ市内へのアクセス方法
エッセンボア空港からアンカラ中心地のKızılay(クズライ)や、バスターミナルAŞTİ(アスチ・バスターミナル)には、空港バスHavaşまたは、Belko Airで移動可能です。
どちらも料金はバス内で現金で支払います。
Havaş公式サイト (こちらから時刻表やバス停の確認ができます)
所要時間約45分 料金120TL (2024年8月時点)
または、Belko Air(2019年情報です。現在はAnkara Air?)会社からもバスが出ています。
442番バス:アンカラのバスターミナル(AŞTİ)と空港間での運行。
朝5時から24時まで大体30分間隔。料金120TL (2024年8月時点)
AŞTİからは120-121-122-123乗場から出発します。
HavaşもBelko Airも途中下車可能で、ドライバーが停留所近くになると車内アナウンスを行います。
バスでのアクセス方法
イスタンブールのエセンレル・バイラムパシャバスターミナルから毎日かなりの本数のバスがでています。バスターミナルに直接出向いてもチケットは買えますが、事前にネットで購入したほうが座席やバスの設備をしっかり選ぶことができるので便利です。
イスタンブールからアンカラへのバスは途中停車する場所によって所要時間が1時間程異なってくるので、ネットで途中停車駅や所要時間もチェックしましょう!
アンカラのバスターミナルAŞTİ
アンカラのバスターミナルはAŞTİです。トルコ語でバスターミナルはOtogar(オトガル)と言いますが、アンカラのオトガルもイスタンブールのオトガルに比べるとコンパクトにまとまっていて分かりやすいです。
荷物預け所やコインロッカー、売店やレストラン、土産物屋にインターネットカフェ、トイレと一通り揃っているので観光の拠点にするのにも便利です。
AŞTİの公式サイトです。
バスターミナル内の施設(荷物預り所など)の情報があります。
アンカラバスターミナル「AŞTİ」から市内へは無料の送迎バス(長距離バス利用者のみ利用可能)または地下鉄メトロ(バスターミナル直結)からで移動することができます。
無料送迎バスに乗る際は長距離バスチケットを提示。
高速列車(YHT)/夜行列車でのアクセス
アンカラの中央駅(Gar)は、市内中心地にあるため、そこからの移動は楽です。
徒歩で移動できる地下鉄やバスを利用してアンカラ各地に移動することができます。
列車の時刻を確認したりチケットを購入したりするのは、こちらのTCDDサイトからどうぞ。
夜行列車には寝台車両もあります。
アンカラの中央駅(Gar)は、市内中心地にあるため、そこからの移動は楽です。
徒歩で移動できる地下鉄やバスを利用してアンカラ各地に移動することができます。
列車の時刻を確認したりチケットを購入したりするのは、こちらのTCDDサイトからどうぞ。
夜行列車には寝台車両もあります。