エフェソスへのアクセス方法
エフェソス観光の拠点はセルチュクです。
セルチュクから徒歩圏内にエフェソス考古学博物館などがあり、セルチュクのバスターミナル(兼ドルムシュ・タクシー乗り場)からエフェソス遺跡行のドルムシュやタクシーに乗ることができます。
拠点となるセルチュクへはイズミル空港(ADB-Adnan Menderes Airport)が一番近い空港となります。
イズミール市内や空港からセルチュクまでは、バスまたはドルムシュ、列車、タクシーで移動可能です。
列車の場合はイズミール市が運営するIZBAN(イズバン)と、国が経営する(TCDD)国鉄との2つがあります。
国鉄(TCDD)はパムッカレで有名なデニズリ(Denizli)まで通っているので、ついでにパムッカレまで観光することも可能です。(距離はあります)
国鉄(TCDD)の場合
イズミールの中心地Basmane駅から1日8本(イズミール空港にも停車します)、Basmane駅からセルチュクまで約1時間半、空港からセルチュクまでは約1時間です。
時刻表はこちらから確認できます。
料金:セルチュクから終点バスマーネ(Basmane)まで9TLです。イズミル空港までは7.5TL。
チケットは窓口で購入しますが、車内に車掌もいます。
この国鉄列車はセルチュクを通って、デニズリ(Denizli)まで続くため、続けてパムッカレへの観光にも利用できます。
国鉄のサイトはこちらです。
Izban(イズミル市営鉄道)の場合
Izbanの方が国鉄よりも本数が多くて便利ですが、途中Tepeköyで乗換をする必要があります。
Tepeköyからセルチュクまでは電車の本数が少ないので乗継時間を確認しておくと安心です。
使い捨てカードBilet35の場合はどこまで乗っても3回分です。
詳しい料金はこちらのIZBAN料金表(トルコ語)から確認できます。
また、こちらのIZBAN時刻表検索画面から乗車駅(Hareket Durağı)と降車駅(Varış Durağı)を入力して、時刻表を確認することもできます。
*セルチュクに直行便はありませんので、Adnan Menderes(空港)-Tepeköyまでと、Tepeköy-Selçukの時刻表を別々に確認する必要があります。
*検索画面の駅名は路線順に並んできます。
空港バスHavaşの場合
また、空港からはKuşadası-Söke行きの空港バスhavaşでも移動可能です。
料金はKuşadasıまで32TLです。
時刻表はこちらのHavasのサイトから確認できます。
ドルムシュの場合
イズミールのオトガルからはドルムシュ(乗り合いバス)が出ています。
約40分に1本15TL(2018年10月時点)、他にはGaziemir Semt Garajıからも同じ条件でドルムシュが出ています。
エフェソス観光に役立つ地図
※エフェソスは地図に下方クシャダス周辺です。
地図左上の□マークでエフェス観光関連のみを表示させることもできます。
エフェソス観光スポットとポイント
エフェソスはセルチュク中心地から徒歩でも観光してまわることができます。
唯一、聖母マリアの家だけはタクシーを利用する必要があります。
世界遺産のエフェソス遺跡も、歩くとなると何もない道を30分以上歩かないといけないので、ドルムシュまたはタクシーで移動するのがおすすめです。
ドルムシュは大人子供同額片道4TL(2019/10月時点)で、セルチュクのバスターミナル(兼ドルムシュ乗場)からドルムシュが出ています。
エフェス考古学博物館(Efes Arkeoloji Müzesi)
最初は現地で発掘された遺跡を保管するために1929年に作られたそうです。
その後1964年に博物館として建築され、現在ではエフェソス遺跡からの出土品約1000点が展示されています。
展示品は紀元前4千年のものも含まれており、博物館は2014年に改修されています。
【住所】Atatürk Mah. Uğur Mumcu Sevgi Yolu, Selçuk
【開館時間】08:00-21:00*30分前まで入館可能
【入館料】一般:10ユーロ
【公式HP】https://muze.gov.tr/muze-detay?SectionId=EFM01&DistId=EFM
アルテミス神殿跡(Artemis Tapınağı)
古代世界の七不思議のひとつとされたアルテミス神殿。
建築期間約120年、高さ19M、直径1.2Mの円柱が127本も並んでいたと言われています。
エフェス考古学博物館に展示されているアルテミス像が牛久大仏のようにそびえたっていたそうです。
【入館料】無料
屋外にあります。
聖ヨハネ教会(St.Jean(Aziz Yahya) Kilisesi)- BASILICA OF ST. JOHN
聖母マリアと共にエフェソスまで来て、晩年を過ごしたと言われる聖ヨハネの教会です。
6世紀に教会となり、14世紀初期にはモスクとして使われていたらしいです。
円柱や壁の一部、床のモザイク画などが残っていて、白い大理石の場所にはヨハネの墓所があります。
【開館時間】08:00-20:00 *1時間前まで入場可能
【入館料】6ユーロ
【公式HP】https://muze.gov.tr/muze-detay?SectionId=STJ01&DistId=STJ
イーサベイモスク(Isabey Camii)
セルジュク朝からオスマン朝へ移る途中の1375年に建設されたモスクです。
現役のモスクですが、国内外からの旅行者も多く訪れていて、入り口には観光客向けにスカーフも置いてあります。
【入館料】無料
【開館時間】お祈りの時間を避ければ大体いつでもOK
聖母マリアの家(Meryam Ana Evi)
エフェソス遺跡から8km程離れたブルブル山(Bülbül dağı)にあります。
公共の交通機関が通っていないため、個人で観光する場合はタクシーで行く必要があります。
タクシーはエフェス遺跡前の乗り場から乗ることができます。
エフェソスの上の入り口から徒歩で行こうとすると1時間半程。
不便な場所にありますが、キリスト教徒が巡礼に訪れるほどで欧州では有名な場所。
【住所】Atatürk Mah. Mevki Küme Evleri 35922 Selçuk/İzmir
【開館時間】08.00 – 17.00(11-3月)/ 08.00-18.00(4-10月)
【公式HP】https://www.hzmeryemanaevi.com/
エフェス遺跡の前やセルチュクのバスターミナル(ここにタクシー乗り場もあります)から、聖母マリアの家の上側の門までの往復と、その場で30-40分待機の時間込みで120-150TL程です。(2019/10時点)
聖母マリアの家に行きたいというと、だいたい待ち時間込みのパケット料金を提示されます。
エフェス遺跡(EFES ÖRENYERİ)
世界遺産にも認定されているエフェスの遺跡です。
【開館時間】08-17(11-3月)/ 08-18(4-10月)*30分前まで入場可能
【入館料】72TL
【公式HP】https://muze.gov.tr/muze-detay?DistId=EFS&SectionId=EFS01
エフェス遺跡見学では、かなり歩きます。
10月や4月でも日中はかなり暑くなり日差しも強いので、サングラスや日焼け止め、帽子、水など熱中症対策もお忘れなく!
セルチュクのレストラン
駅前をはじめ、いろんなところにちょっとしたカフェやレストランがあるので、食べたいものが置いてあったり気になった店に飛び込むのも楽しいです。
エフェスでは是非、エフェス名物のチョプシシを食べてみてください。
アゴラ(Agora)
バスターミナルとドルムシュ乗場からも近く、エフェソス博物館からも数メートルの距離にあり、大通りの交差点なので分かりやすいレストランです。
セルチュクには小さなお店が多い中、ここは大型レストランなのでゆっくりできます。
アルコールも置いてありますし、トイレもキチンとあるのでゆったり食事を楽しみたい時におすすめです。
Pınar Pide & Çöp Şiş Salonu
一見、分かりにくいですが、大通りからはAkıncılar Camiiが目印です。
このモスクの隣にくっついた形であります。
角を曲がるとピデのお店で、通りに面した方はチョプシシ店(Çop Sisci İzzet Usta)という感じですが、ピデの店でもチョプシシが注文できます。
食べる機会がとれませんでしたが、炭火で焼いているようなので美味しいと思います。
Ali Baba & Mehmet Kebab House
エフェス博物館のすぐ近くにあり、バスターミナルやドルムシュ乗り場からも大通りを渡って2分ほど歩いたところにありアクセスのよいお店です。
レストランというより、ロカンタ(大衆食堂)でこじんまりしたお店ですが、オープン席もあるので天気の良い日にお外で食べると気持ち良いです。
セルチュクで食べる野菜はどれも味が豊かで新鮮で美味しいですが、このお店はケバブやお肉も一味違います!
トリップアドバイザーで2位なだけあって美味しいです。
アルコールは置いてありませんので、ランチにおススメ。
セルチュク・ピデジシ(Serçuk Pidecisi)
エフェス博物館の正面並びの通りにあるお店でアクセスが良いです。
さらりと食べれるピザなので、小腹が空いたときにおススメ。
トリップアドバイザーで1位のお店ですが、小さな普通のお店のため(そもそも店名もあってないようなもの…)気づかずに通り過ぎてしまわないよう注意!
セルチュクのホテル
セルチュクにはいわゆるアメリカンタイプのホテルはほとんどありませんが、そのかわりに小さいけれど割安で可愛いブティックホテルなどがたくさなります。
自力で観光する人におすすめなのはやはり駅近ホテル。
ベストは駅やバスターミナルから、考古学博物館あたりの動線上にあるホテルです。
Livia Hotel
エフェソス考古学博物館から数分、バスターミナルやドルムシュ、タクシー乗り場からも数分で交通の便も良くお部屋もキレイで広くて快適なホテルです。
他の格安ホテルに比べると割高ですが、街の中心で移動にも便利でこれだけ快適だったら妥当な料金ではないでしょうか。
ホテルでも比較的ゆったり過ごしたい方におすすめです。
Bella Hotel
セルチュク駅やバスターミナルから徒歩5分程の場所にあるホテル。
おお通りから近いので夜でも比較的安心して出歩けます。
屋上のレストランからは聖ヨハネ教会や城壁が見えるので雰囲気も良いです。
何よりオーナーがとても親切で、毎日朝の9時にエフェソス遺跡まで送迎を無料で行ってくれています。
部屋はかなり狭いですが、料金もかなりお手頃なので経済的に泊まりたい方にはおすすめです!
エフェス&セルチュク観光のまとめ
トルコでも有名な世界遺産エフェソス遺跡のあるセルチュクは、ツアーでないと観光しにくいイメージがありますが、実際は個人でも比較的ラクに観光することができます。
エフェソス&セルチュク観光だけなら1日でも十分ですが、おススメは1泊2日で近くのシリンジャ村にも足を延ばして、ゆっくり観光する旅程です。
田舎ながらも観光地、観光地ながらも田舎なセルチュクはトルコらしい魅力もたくさんあるので、時間に余裕があれば是非行ってみてください!
エフェソス遺跡やシリンジェなどの観光地を除いて、セルチュク市内では意外とクレジットカードが使えない店がありました。もともと使えなかったり、決済用の機器が故障していたり。ATMを探す時間がもったいないので、現金はおおめに用意しておいた方が良さそうです。