トルコと言えばチャイ(紅茶)なので、トルコには昔からカフェがたくさんあります。
しかし古くからあるトルコのカフェはチャイハーネ(Çayhane)と呼ばれ、日本で想像するカフェとは程遠く、リタイア後の高齢者を中心とした男性が集まりテレビやゲームに興じる(そしてとてもたばこ臭い)場所です。
田舎に行くと今でもそんな場所がたくさんありますが、最近ではトルコの主要都市はもちろんある程度の地方の都市でも日本と変わらずにカフェと呼ばれ気軽に入れる場所がたくさんできています。
もともとチャイやコーヒーが大好きでお茶の時間を楽しむトルコ人、トルコオリジナルのカフェだけでなく、海外からも多くのコーヒーショップやカフェが入ってきています。
例えば、イスタンブールにはかなりの数のスターバックスがあります。カフェネロも空港を中心にちょこちょこ目にします。
他にもマイナーなカフェがイスタンブールを中心に点在していますが、ここでは折角ですのでトルコらしく、トルコオリジナルのカフェチェーン店をご紹介します。
マド~Mado~
Mado はトルコアイスのドンドルマ(Dondorma)で有名なKahraman Marakesのアイスを販売しているカフェとして有名です。
その名も、Marakes Dondormaからきていると言われて、本来は1850年創業マラシュドンドルマの老舗アイスクリームメーカーでした。
現在はトルコ国内外に365以上の支店があり、フランチャイズで展開しています。
アイス以外にも軽食はもちろん、しっかりした食事からデザートまで何でも楽しめるカフェとなっています。
店によってサービスの質や味に多少のムラがありますが、メニューが写真付きで分かりやすく、言葉が分からなくても注文しやすいのでおすすめです。
ちょっと今風のおしゃれな食事もありますが、ガッツリトルコなトルコ料理もたくさんあり、トルコならではの料理やデザートが一通り気軽に楽しめるのも魅力です。
またMADOはトイレもキレイで、無料Wi-Fi環境が整っているので(ない場所もあるかもしれません)旅行中に一息できる場所としてもおすすめです。
知らない場所で困ったらMadoへ!
マドでインターネットを利用する方法は店によって異なります。
小さな店だと、店員さんにパスワードを教えてもらって、MadoのWi-Fiにアクセスします。
店によってはパスワード管理されておらず、選んだだけで接続できることもあります。
カフベ・デゥンヤス【Kahve Dünyası】
イスタンブールの中心部だけで50近い支店を持つカフベデゥンヤスは、現在トルコ国内のみで183店舗以上あるそうです。
カフベデゥンヤはMADOと違い、正真正銘のカフェ専門店で、世界で6番目のカカオのサプライヤーともいわれています。(某トルコサイトによる)
トルコ国内でも主にイスタンブール、アンカラ、コジャエリ、ブルサ、ムーラ、エスキシェヒル、デニズリに展開しているのでどこにでもあるとは言えませんが、トルコの誇るカフェチェーン店としては一番と言えるでしょう。
店舗以外のスーパーなどでもカフベデゥンヤスの商品を見かけます。
コーヒーだけでなくチョコレートも有名で人気があります。
カフェではカフェラテやカプチーノなどのカフェはもちろん、フラッペやシェイクなど50種類を超える飲み物があります。
メニューに写真がついてるので、注文しやすいです。
他にはサンドイッチやクロワッサンなどの軽食や、ケーキ類、クッキー、アイスがあります。
お土産にできるチョコレートの種類も豊富で、特に店舗で量り売りされているようなピスタチオチョコやヘーゼルナッツチョコは新鮮で美味しいのでお勧めです。
カフベデゥンヤはセルフサービスの店と違って基本は席について待ってると店員がメニューを持ってきてオーダーを取るスタイルです。
会計は座席で済ましても良いですし、レジで行ってもok。
国外ではロンドンに支店がありました。
http://kahvedunyasi.co.uk/
シミットサライ(Simit Sarayi)
シミットサライは、トルコでシミットが大流行した2002年にできたチェーン店ですが、ブーム後多くのシミット屋が潰れる中、着々と成長を続け、現在では世界25か国に店舗を構える大シミットチェーン店となっています。
ロンドンやアムステルダム、ベルリンにも店舗があります。
店舗の規模や取り扱う商品は店によって異なりますが、メインのシミットとチャイはどの店舗にもあります。
シミットサライは基本的にセルフサービスのお店です。
店舗手前から、欲しい商品を指差しなどで示して選びます。
パケットと言うとテイクアウトのことを示し、Burada(ブラダ・ここで(食べる)というと店内で食べるという意味になります。
商品を温めて、お皿とお盆にのせて渡してくれます。
チャイはお会計後、奥のチャイ専用口で受け取ります。
シミットとチャイで10TLもしないのに、店内でゆったりと休憩できるので旅行中の休憩にも最適です。
トイレは防犯のため鍵がかかっています。
商品購入時のレシートにトイレ入り口の暗証番号が掛かれているので、それを入力して利用します。
写真のレシートの場合では:WC Şifre(トイレの暗証番号):8472# です。
また、シミットサライには無料Wi-Fiもあります。
最初の1回目は会員登録する必要があります。
必要なものは名前と電話番号とメールアドレス。(大切なのは電話番号です)
入力後、登録をすると電話番号にショートメッセージが送られてくるので、それを入力すれば本人確認OKとなり、インターネットが使えるようになります。
チェーン店のカフェはインターネットがあるし、トイレも比較的きれいなので、ちょっとした時に助かります!