温泉といえばブルサが有名ですが、実はヤロヴァの温泉の方がアクセスが楽で穴場です。
ここではヤロヴァの観光や温泉を楽しむための情報をまとめています。
ヤロヴァ観光地、温泉、港などが一目で分かる地図
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ヤロヴァ温泉へのアクセス
イスタンブール市内からヤロヴァへはバスまたはフェリーでアクセス可能です。
バスの場合はイスタンブールヨーロッパ側バスターミナル(エセンレル オトガル)から約2時間15分でヤロヴァのバスターミナルに到着します。ヤロヴァのバスターミナルからは温泉街行のドルムシュ(本数は少ないです)に乗るか、本数の多いヤロヴァ港行のミニバスに乗るかして移動します。
このようにバスだと郊外のバスターミナルから乗るなど前後の移動も含めると3時間以上かかってしまうので、ヤロヴァに行く際はフェリーがおススメです。フェリーなら地下鉄M3ライン終点のイエニカプから約1時間15分でヤロヴァの港に到着できます。
フェリーの乗り方
IDO社のフェリー出発時刻と料金はこちらのIDOフェリー公式サイトから確認できます。
右上のENマークをクリックすると英語に切り替わります。
フェリーのチケットは当日乗り場で購入することもできますが、繁忙期は空席がないこともあります。事前購入には割引があり、クレジットカード利用で気軽に購入できるためお勧めです。
フェリーの座席はエコノミー・ビジネス・VIPと分かれて、全席指定席制です。(別途追加料金で車も持ち込み可能)。 子供は7歳以上または7歳未満で座席希望の場合は有料です。料金は大体エコノミークラスで27TL~34TLです。
フェリー乗船に際しては、1時間前からチェックイン可能で荷物検査もあります。時間に余裕をもって移動しましょう。
ヤロヴァ港から温泉街へのアクセス
ヤロヴァ港から温泉街まではミニバス(乗合バス)で約30〜1時間弱です。
フェリー乗り場を背にして右側に歩いて行くと、ミニバス乗り場があります。
そこでヤロヴァ温泉行き(termal)のミニバスに乗れば温泉街まで行くことができます。
ミニバスに乗る時にホテル名を伝えると、ホテルの前で降ろしてくれることもあります。
朝7時~夜の24時まで運行
朝7時から20時までは10分間隔、20時~23時は15分間隔、23時から24時は30分間隔で運行。
↑目安です。実際はそんなに運行していません。
ヤロヴァ温泉街からの帰り道は、大通りで待っていればミニバスが通るので、手をあげれば止まってくれます。ミニバスはドライバーに行き先を伝えて現金で運賃を支払います。
100TLくらいを渡せば、お釣りをもらうだけなのでトルコ語が分からなくても安心です。
ヤロヴァ温泉街案内
ヤロバ温泉街は規模が小さくコンパクトにまとまっています。
端から端まで歩いても10分かかりません。
森林浴も楽しめる温泉広場周辺へも徒歩10分ほどです。(坂道になっています)
温泉街にはトルコの簡易スーパーBIMやA-101があるので、ちょっとした買い物には困りませんし、中心地にはケバブや魚料理店、カフェがあるため、温泉街中心地に宿泊すれば移動も夕食レストランを探すのも苦労しません。
ヤロヴァ温泉街の見どころ
温泉街近くの温泉広場周辺に遊歩道があり森林浴と散策ができるウォーキングコースがあります。
ヤロヴァ温泉街で外を散策するとなるとここだけです。
ウォーキングコースにあるポイントを紹介します。
Ayak Suyu/Foot Water
足に良いと言われる温泉水の中を歩いて楽しめる場所。
(かと思っていましたが、実際は足を湯に浸けるだけでした)
足浴といった感じでしょうか。
屋外の小川の中なので天気が悪いと入れません。
Göz Suyu/Eye Water
目に良いとされる温泉水で目を洗える場所。
Mide Suyu/Gastric Juice
胃に優しいとされる温泉水が飲める場所。
※ウォーキングコース外にあります。
ヤロヴァ温泉街の温泉施設
ヤロヴァ温泉街の温泉施設をご紹介しますが、これらの温泉施設は外国人向けの案内等がほとんどないことと、ホテルでも温泉は楽しめるので、よほど建築物に興味がある方以外はわざわざ施設を利用して入らなくても良いかもしれません。
ただ、自然の中にある屋外温泉プールは開放感もありイチオシなので、チャレンジしてみる価値ありです!
これらの温泉施設と併設されるホテル2つの公式サイト英語版はこちらをどうぞ。
※下記、温泉施設紹介写真は上記サイトより拝借しています。
Valide Banyo/Mother Bathroom
営業時間 08:30-22:00
男性用女性用に分かれているハマム。
1600年代のビザンチン帝国時代に作られ、最終的にはSultan Abdülmecitによって修復されました。
Sultan Abdülmecitの母であるBezm-i Alem Valide Sultanがここで療養したことからVadeli Hamam(Mother Bath)と呼ばれています。
大人1名 平日130TL/週末170TL(90分まで利用可能)
子供1名 平日100TL/週末140TL (90分まで利用可能) 2024年8月時点
Sultan Banyo/Sultan Bathroom
営業時間 08:30-22:00
26のキャビンが並ぶ家族用風呂。
1時間単位の貸切で利用できる。
大人1名での利用 平日320TL/週末400TL(60分)
大人2名での利用 平日400TL/週末480TL(60分)
Açık Havuz/Open Pool
子供 25TL (180分以内)
ヤロバ温泉一番のおすすめ屋外温泉プール。
冬も入れるけれど、脱衣室までの道のりが寒い。
深水約150cmと深いため子供は注意が必要。
サイドに並ぶ屋外キャビンを利用して着替えができる。
営業時間 07:30-22:00
22x11M 水深1.65M
大人1名 平日200TL/週末290TL
子供1名 平日160TL/週末200TL
Kurşunlu Banyo/Leaded Bathroom
営業時間 07:30-22:00
大人1名 平日200TL/週末290TL
子供1名 平日160TL/週末200TL
18世紀ビザンチン帝国時代に作られ、1900年オスマン帝国時代に修復された歴史ある温泉。
Sıra Banyo/Place Bathroom
Kurşunlu Banyoと屋外プールと同じ場所にあり、脱衣室と浴室を併設する個室風呂。
10キャビンがある。
営業時間 07:30-22:30
大人1名 平日320TL/週末400TL
大人2名 平日400TL/週末480TL
ヤロヴァ温泉街おすすめホテル
ヤロバ温泉は外国人旅行客も利用するものの、ブルサ温泉に比べるとローカル色が強いです。
アットホームで格安のホテルも魅力的ではありますが、
ここでは日本人が利用しても快適に泊まれるホテルを中心に紹介します。
BlackBirdThermal Hotel
★★★★★
住所 Gökçedere Mah. Atatürk Cad. No:32/A
TEL +90-226-808-0145
夕食・朝食共に基本はオープンビュッフェ形式です。3食付きやティータイム付き宿泊プランもあります。
ヤロバ温泉街のメインストリートにあるホテルで、ドルムシュ乗り場やスーパーも近くにあり、便利な場所にあります。
ヤロバ温泉広場周辺へも歩いて10分程。(ホテルの地下に男女兼用と女性用温泉スパがあり(小さな子供連れのアラブ人家族が多く利用しているので衛生面を考えると利用できるかは微妙。。)、屋上には屋外温泉プールもあります。Black Birdホテルの屋上温泉プールは常に男女利用可能で温度がぬるめです。横に小さなジャグジーがありますが、朝はお湯が熱すぎて入れず、夕方にはお湯が冷めるのか冷たすぎて入れないのであまり意味がありません。。
各部屋に浴槽がついていて、温泉水がひかれているので、お部屋で温泉が楽しめるのが高ポイント!
施設も比較的新しくきれいで快適に宿泊できます。
食事は、他のヤロヴァのホテルに比べると一番と言って良いほど(日本人でも)食べれる料理が多いです。夕食には魚やピラフがでるので子供も安心です。
Elysium Thermal Hotel&Spa
住所 Gökçedere Mah. Atatürk Cd. No:25, 77400 Termal/Yalova
TEL +90-226-334-3535
http://www.elysiumthermal.com/
屋上に温泉プールがあります。温度はBlack Bird Hotelより高めで温泉らしい温度です。
温泉プールは午前中は女性のみ利用可、午後は男女利用可となっています。
地下にも女性用と男女混合に分かれた温泉プールやサウナなどがありますが、かなり微妙(アラブ人家族連れが多く衛生面での文化の差を感じます。。)、あまり利用できる感じではありません。
施設も新しくてキレイで快適に宿泊できますが、食事は「ザ!トルコ料理」なのであまり期待できません。
LimakThermal Hotel
★★★★
住所 Gökçedere Mah. Adnan Kahveci Cad.
TEL +90-226-675-7820
※夕食・朝食共に基本はオープンビュッフェ形式です。
現時点ではヤロバ温泉街で一番高級なホテルです。ヤロバ温泉街のメインストリートと温泉広場の中間地点の丘の上にあります。観光にも位置的に便利ですが、高級志向が強いためか、徒歩で観光している人を見かけません。ホテル内だけでゆったり楽しみたい方にはおすすめかもしれません。アラブ地方からの客層が目立ちます。
ヤロヴァ港周辺観光
Yalova Star Mall (ショッピングセンター)
ヤロヴァ港前にあるショッピングセンター。
イスタンブール市内のショッピングセンターに比べると小さくて何もありませんが、ここのフードコートのバルコニーからはヤロヴァの港が一望できるので、フェリー乗車までの時間つぶしにおすすめです。
Yürüyen Köşk (海沿いの遊歩道)
IDOフェリー乗り場を向いて右手には、トルコ建国の父アタチュルク所縁のYürüyen Köşkがあります。Yürüyen Köşkは歩くと時間がかかりますが、途中がずっと舗装された海沿いの遊歩道になっているので、海沿いを散歩するにはおすすめです。
魚レストラン
IDOフェリー乗り場の隣のバス乗り場を通り過ぎると、小さな遊園地があります。その向こうの海沿いには魚レストランが3軒並んでいます。
海を見ながら新鮮な魚料理を楽しめるので、フェリーに乗る前の腹ごしらえに最適です。
おすすめは魚スープと魚ハンバーグです。
ヤロヴァ観光のまとめ
大きな観光名所のないヤロヴァですが、ウォーキングや自然を楽しめるところが多いので、温泉と合わせてリフレッシュしたい時におススメです。
「温泉に入りたい!」と思い立ったら日帰りでも行けますが、1泊2日でゆっくりと旅行すると日ごろの疲れもバッチリ取れるでしょう!