ツアーでないと行けない場所と思われがちなパムッカレ。実は、イスタンブールなど主要都市から公共交通機関を使って自力でアクセスすることも可能です。このページでは、パムッカレへの行き方と現地での移動方法について、写真付きで詳しく解説します。
パムッカレってどこ?
パムッカレは、トルコ西部・デニズリ県に位置する石灰棚と古代都市ヒエラポリス遺跡で知られる世界遺産です。真っ白な棚田のような石灰棚と温泉、遺跡が融合した特異な景観は、世界中から観光客を惹きつけています。
最寄りの都市はデニズリで、イスタンブールやアンカラ、イズミルなどからアクセスできます。
パムッカレへのアクセス方法
パムッカレ観光の拠点となるデニズリ。イズミール(約4時間)やセルチュク(約3時間)、アンカラ(約6時間)などからバスでアクセス可能。また、デニズリの中心地には鉄道の駅もあり、エフェソス遺跡のあるセルチュク・イズミールからは鉄道も利用できる(3時間弱)。
イスタンブールからだと、フライト利用が便利です。

バスや鉄道を利用してデニズリに到着した後は、デニズリ・オトガルからの移動方法を参考にしてください。
デニズリ・オトガル(バスターミナル)は鉄道駅の隣にあります。
アクセスの基本ルート(イスタンブール発の場合)
最も一般的なルートは以下の通り:
- イスタンブールから飛行機でデニズリ空港へ(約1時間)
- 空港からデニズリ市内バスターミナル(オトガル)へ空港シャトル(約1時間)
- デニズリからパムッカレ村へドルムシュ(ミニバス)で移動(約30分)
日帰りも可能ですが、時間に余裕があるなら1泊以上するのがおすすめです。
フライト:イスタンブール → デニズリ
イスタンブールからは、トルコ航空(IST発)とペガサス航空・AnadoluJet(SAW発)の便があります。所要時間は約1時間。
便数は日によって異なるため、Skyscannerなどのフライト検索サイトで事前確認をおすすめします。
【フライト例】
- 日帰り:06:35 IST発 → 07:45 デニズリ着/20:20 デニズリ発 → 21:45 IST着
- 1泊プラン:07:45 SAW発 → 08:50 デニズリ着/翌日19:05 デニズリ発 → 20:15 SAW着
デニズリ空港 → 市内バスターミナル(オトガル)












空港到着後は、空港シャトルバスで市内中心部にあるデニズリ・オトガルへ移動します。所要時間は約1時間。料金は2024年時点で片道425TL。
空港出口には複数のバスが停まっているため、行き先が”Otogar”であることを確認してから乗車します。乗車後、係員が集金にまわってきますので、「デニズリオトガル」と行き先を伝えて現金で支払います。



バスの出発時間は、大体そのフライトの乗客が全員空港を出る頃なので気にしなくてよいですが、座席はどんどん埋まっていくので2名で一緒に座りたい時などは、早めに空港を出てバスに移動したほうが安心です。
デニズリ・オトガル → パムッカレ・カラハユット(ドルムシュ)
デニズリ・オトガルの地下1階から、パムッカレ・カラハユット方面へのドルムシュ(乗合ミニバス)が運行されています。
ミニバスには、「Pamukkale Karahayıt」という表示があります。パムッカレ村の中心広場、パムッカレ遺跡の北門を経由、温泉地のKarahayıtまで行きます。
所要時間:約30分/料金:約30〜50TL(2024年時点)*目的地によって異なる
※満席になると出発する仕組み。降りたい場所を運転手に伝えると安心です。



空港バス下車後は、入り口の荷物検査を通ってバスターミナル内へ入ります。エスカレーターで1階下に降りると、入り口とは反対側の外にミニバス乗り場があります。












荷物預かりと帰りの空港シャトル
デニズリ・オトガル内には荷物預かり所があります。利用料金はスーツケース1個につき60〜70TL程度。早朝から深夜まで営業しています。デニズリ市内を観光する際などに預けて身軽に観光できるので便利です。






帰りも空港行きシャトルを利用可能。オトガルから乗車の場合、事前予約不要です。バスターミナルからの出発時間はHava Ulaşım Denizliのリンクから確認できます。
パムッカレ村から空港直行のバスもあるため、予定に合わせて選ぶのがベターです。パムッカレ村からのバスは、Metro社のパムッカレ支店で予約とチケットの購入をすることができます。



このMetroのオフィスでは日帰り観光やプライベート送迎の手配も案内してくれます。英語を話せるスタッフもいるので助かりますね!
次回は「観光&温泉ホテル編」として、パムッカレの石灰棚やヒエラポリス遺跡の見どころ、温泉ホテルの選び方をご紹介します!