白く輝く石灰棚と古代遺跡で有名なトルコの世界遺産・パムッカレ。その旅の満足度を大きく左右するのが、「どのエリアに泊まり、どんな時間を過ごすか」です。
このページでは、観光の合間に立ち寄れるレストランやカフェ、ホテル滞在中の楽しみ方、滞在拠点としてのおすすめエリアを「パムッカレ村」「カラハユット」「デニズリ市内」の3つに分けて詳しく紹介します。
それぞれのエリアに合った過ごし方や、旅行スタイルに応じた滞在プランを見つけて、あなただけのパムッカレ体験を充実させましょう。
パムッカレ堪能派におすすめ:石灰棚の麓・パムッカレ村
- 石灰棚のすぐ麓にあり、観光にも便利
- カフェやレストランが点在し、夜もにぎわう
- 朝・夕の石灰棚鑑賞を楽しめる理想的ロケーション
パムッカレ村は、石灰棚のふもと一帯に広がる小さな町で、観光の拠点として非常に便利なエリア。日帰り観光客が帰った後の夕暮れや早朝の静かな時間に、ゆっくりと石灰棚を眺めることができるのは宿泊者の特権です。
村内には、石灰棚を一望できるカフェやレストランが点在しており、旅の疲れを癒やすリラックススポットも充実。夜遅くまで開いているお店も多く、シーズン中はライトアップされた石灰棚を眺めながらのディナーも楽しめます。個人旅行でじっくりパムッカレを満喫したい方に特におすすめです。

ワンポイント: 石灰棚入り口付近には観光客目当ての客引きがいることもあるので、落ち着いて食事したい場合は中心部や裏通りのレストランを選ぶと◎。
旅行プラン例:
1日目:ホテルに荷物を預けて軽くランチ → ミニバスで北門へ → ヒエラポリス遺跡・クレオパトラ温泉・石灰棚で夕日鑑賞 → 村のレストランで夕食
2日目:早朝の石灰棚を散策 → ホテルのプールやカフェでのんびり → 午後の移動に備える
おすすめレストラン&ホテル
Asian Kitchen Landscape Restaurant






2階のテラス席から石灰棚を背景に記念撮影も可能なアジア料理店。中華・韓国・日本・タイなど幅広いメニューとアルコールが揃い、旅先で懐かしい味に癒されたいときにぴったり。
Willy’s State Hotel & Restaurant






石灰棚を楽しむには最高の立地のホテルで、1階に併設されたレストランは朝から夜遅くまで営業。お部屋はシンプルなつくりですが、Pamukkale Viewの部屋からは石灰棚を望め、お部屋でくつろぎながら石灰棚を楽しむことも。大きめのプール施設も併設されており、宿泊者は無料で利用できます。
Teras Restaurant / Cadde Steak House


カジュアルで入りやすく、2階テラス席からの景色も◎。スマホの充電にも快く対応してくれるので、バスを待っているひと時の休憩にもお勧めです。
National Park内のカフェ






Willy’sの向かいにある国立公園は無料開放で、カフェ利用もOK。持ち込みでピクニックも可能で、夜には賑わいと石灰棚のライトアップが楽しめる穴場スポット。
ゆっくり過ごしたい派におすすめ:温泉地カラハユット地区
デニズリ市内から北上し、ヒエラポリス遺跡を越えた先にあるのが、地元で「温泉の町」として親しまれるカラハユット(Karahayıt)地区。赤茶色の温泉成分を含んだ独特の泉質が特徴で、温泉付きのホテルが集中しています。
このエリアには、大型の温泉リゾートからお手頃価格のホテルまで多彩な選択肢があり、観光の後は温泉に浸かってゆっくり過ごすというスタイルに最適です。温泉やプール、サウナ、マッサージなどの施設も整っており、ホテルの敷地内だけで十分にリラックスできるのが魅力。
レストランやカフェは少ないため、多くの宿泊施設が夕食・朝食付きのハーフボードを採用しています。



ワンポイント: 宿泊者以外でも日帰りで温泉施設を利用できるホテルもあるので、観光後の立ち寄り湯としてもおすすめ。
旅行プラン例:
- 日中にヒエラポリスと石灰棚を観光→夕方、ホテルにチェックインし温泉に浸かってホテルでのんびり夕食→翌日もチェックアウトぎりぎりまで温泉プールを満喫
- デニズリ市内を散策→午後にはホテルにチェックイン→温泉プールで楽しみリゾートホテルを満喫→翌朝チェックアウト後にヒエラポリス遺跡と石灰棚を観光。
おすすめホテル:
- Doga Thermal Health & Spa
屋内外の温泉プールとスパ施設が充実した高級ホテル。団体旅行にも人気で、チェックアウト後も温泉利用可のプランも。朝食ビュッフェでは、地元産のチーズや焼きたてパン、フルーツなどトルコの味覚を堪能できます。 - Colossae Thermal & Spa
団体客にも人気の大型ホテル。設備が整っていて快適。チェックアウト後も温泉が利用できるプランもあり。 - Lycus River Hotel
同じく大型ホテルで、温泉・スパ・レストランの設備が整った安心感のある宿。
アクティブ派・移動派におすすめ:デニズリ市内
公共交通で動きたい人や、翌日にアフロディシアス遺跡やエフェソスなど他都市に移動したい人には、デニズリ市内のホテル滞在が便利。駅やバスターミナルに近い宿なら荷物を預けて観光にも出やすく、利便性重視の人におすすめです。
市内中心部は観光スポットこそ少ないものの、ローカルグルメや商店街、庶民的な雰囲気の中でトルコの日常に触れられるのも魅力のひとつ。特に地方都市ならではの価格帯と素朴な味わいの食事が楽しめるのも旅の思い出になります。
旅行プラン例:
- パムッカレ観光後に市内へ戻り、ローカルレストランで夕食 → ホテル宿泊 → 翌日は郊外ツアーに参加(アフロディシアスなど)
- 朝にデニズリに到着 → 荷物を預けて石灰棚・遺跡観光 → 夕方にデニズリ市内に戻り1泊 → 翌朝、電車またはバスで移動
おすすめスポット&宿:
Gazezoğlu Pide Salonu






地元民に愛されるピデ専門店。チーズやミンチたっぷりの焼き立てピデは一枚で満腹。
Zafer Gazozu
デニズリ発祥のレモン風味ソーダ。爽やかで旅の水分補給にもぴったり。コンビニやカフェでも手軽に購入できます。
Mellday Hotel / Laodikya Otel
どちらもバスターミナルすぐ隣で鉄道駅からも近く、観光・移動のどちらにも便利。設備はシンプルながら清潔でコスパ良好。
まとめ
石灰棚やヒエラポリス遺跡だけでなく、「どこに泊まり、どんな時間を過ごすか」も旅の記憶に残る大切な要素。
自分の旅のスタイルに合ったエリアを選び、パムッカレでの滞在時間をより豊かに彩りましょう。
立ち寄るカフェやホテルの温泉、地元の味が楽しめる一皿が、きっと旅の印象を深めてくれるはずです。
次の記事では、パムッカレと組み合わせて訪れたい周辺観光地について紹介します。