トルコ世界遺産の名所・トロイ遺跡を訪ねて

イスタンブール発・チャナッカレ経由で楽しむ歴史と港町グルメ

カッパドキアやエフェソス、パムッカレと並んで人気の高いトルコの世界遺産「トロイ遺跡(Truva Antik Kenti)」。
ホメロスの叙事詩『イリアス』で描かれた“トロイ戦争”の舞台として知られ、特に有名なのが「トロイの木馬」です。

「がっかり遺跡」と呼ばれることもありますが、だからこそ気軽な気持ちで訪れてみるのがおすすめ。歴史ロマンを味わいつつ、周辺のチャナッカレの町も一緒に楽しめる、週末小旅行にぴったりのコースです。

ここでは、イスタンブールからチャナッカレ経由でトロイ遺跡を訪れる方法と、チャナッカレの観光・グルメ情報をわかりやすくご紹介します。

目次

イスタンブールからトロイ遺跡へ:アクセスの流れ

まずはチャナッカレへ(バス移動)

イスタンブールの「エセンレル・オトガル(Esenler Otogar)」からチャナッカレ行きの長距離バスに乗車します。所要時間は約4〜5時間。

チャナッカレのオトガル(バスターミナル)に到着したら、サービスバスまたは市内バスで中心部へ移動します。

チャナッカレからトロイ遺跡へ(約30km)

トロイ遺跡はチャナッカレ市街から南西に約30km離れた場所にあります。
以下の2つの方法でのアクセスがおすすめです。

ミニバス(ドルムシュ)利用(最も一般的で安価)

  • 出発:チャナッカレ市内のミニバス乗り場「Minibus Garaj」から、Tevfikiye(テフフィキエ)行きに乗車
      Minibus GarajはAtaturk Koprusu近くにあります。
  • 所要:約40〜45分。出発時間は現地で要確認。
  • 料金:片道約50〜70TL(2025年時点で変動あり)
  • 降車:Tevfikiye村の手前で「Truva(トルヴァ)」と運転手に伝えれば、遺跡の入口前で降ろしてくれます。
  • 注意点
    • 1時間に1〜2本程度と少ないため、行きも帰りも出発時刻の確認を忘れずに
    • 現地では「TROYA」や「TRUVA」の表記が使われています。

タクシー利用(快適&時間節約)

  • 所要:約30分
  • 料金目安:片道600〜800TL(交渉可)
  • 滞在中のタクシー待機や呼び戻しの確認をしておくと安心です。

トロイ遺跡(Truva Antik Kenti)の見どころ

紀元前3000年頃からの都市遺構が9層に重なって残るトロイ遺跡は、1998年にユネスコ世界遺産に登録されました。

入口には巨大な木馬のレプリカが設置され、内部に入ることも可能です。

トロイの古代遺跡(Truva Antik Kenti)とは?

  • トロイはホメロスの叙事詩『イリアス』に登場する「トロイ戦争」で有名な古代都市。
  • トルコ語では「Truva」と呼ばれ、ユネスコ世界遺産にも登録されています(1998年)。
  • 実際には9層以上の都市の跡が重なっており、紀元前3000年ごろからの歴史があります。
  • 巨大な木馬(レプリカ)が入り口に設置されており、観光のシンボルになっています。

主な見どころ

  • トロイの木馬(再現された大型レプリカ、内部に登れる)
  • 古代の円形劇場や城壁
  • トロイ博物館(2018年開館):出土品や模型で歴史を視覚的に体感できます

見学情報(2025年現在)

  • 開館時間
    •  夏季(4〜10月):08:30〜20:00
    •  冬季(11〜3月):08:30〜17:00(最終入場は閉館の1時間前)
  • 入場料
    •  トロイ遺跡:約340TL/博物館は別料金(Museum Pass利用可)
  • 所要時間:遺跡+博物館で2〜3時間程度
ばばさん

夏場はかなり暑くなるので、帽子・水・日焼け止めは必携です。

チャナッカレの港町も一緒に楽しもう

チャナッカレは、ダーダネルス海峡に面した美しい港町。
トロイ遺跡の観光ついでに、ぜひ市内の散策も楽しんでみてください。

おすすめレストラン

  • Yalova Restaurant
    •  新鮮な魚介料理と丁寧なサービスが評判。海峡を望むテラス席は特に夕暮れ時が絶景。
  • Şayka
    •  スズキや青魚のグリル「サリ・カナット」が人気。海辺のロケーションが魅力。
  • Sardalye
    •  イワシやサバのフライを挟んだ魚サンドが地元の若者に大人気。カジュアルに楽しめるテイクアウトにも◎
  • Hangover Cafe Bar
    •  軽食とドリンクが楽しめる、気軽なカフェバー。夜のひとときにおすすめ。

見どころスポット

  • トロイの木馬像(Canakkale Truva Heykeli)—映画『トロイ』セット
    •  チャナッカレの海沿いに展示された、映画で実際に使われた木馬のレプリカ。観光客に人気の写真スポット。
  • アイナル・チャルシュ(Aynalı Çarşı)
    •  アーケード型の市場。お土産や地元の工芸品探しにぴったり。建築様式も見どころの一つ。
  • コードン(Kordon)
    •  ダーダネルス海峡沿いの散策路。カフェやレストランが並び、夕暮れ時は特にロマンチック。
  • ガリポリ半島歴史国立公園(Gallipoli Peninsula Historical National Park)
    •  第一次世界大戦の戦没者を慰霊する記念碑が並ぶ、歴史と自然を感じられる特別な場所。

チャナッカレの名物グルメ&お土産

  • ペイニル・ヘルヴァス(Peynir Helvası)
    •  チーズを使った甘さ控えめのスイーツ。レアタイプと焼きタイプの2種あり。
  • エジネ・チーズ(Ezine Peyniri)
    •  カズ山周辺で育った羊や山羊のミルクから作られる白チーズ。トルコ朝食やメゼに欠かせません。
  • トマトジャム(Domates Reçeli)
    •  珍しいトマトのジャム。甘さと酸味のバランスが絶妙で、パンやヨーグルトと好相性。

まとめ

一見地味にも思えるトロイ遺跡ですが、ホメロスの物語と重ねながら歩いてみると、古代へのロマンがじわじわと感じられるはずです。
また、周辺のチャナッカレの町も歴史・自然・グルメがコンパクトに詰まっていて、週末の1泊旅行や日帰り旅にぴったりのバランス感。

「がっかり遺跡」と言われることもあるけれど、それも含めて楽しめる大人の旅。
気軽な気持ちで足を運んでみてはいかがでしょうか?

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