イスタンブールからブルガリアの首都ソフィアへは、バス・鉄道・飛行機の3つの方法でアクセス可能。それぞれの移動手段と、現地での観光スポットや宿泊、食事情報をまとめました。
【移動手段】イスタンブール→ソフィア
バス
イスタンブールのバイラムパシャ(エセンレル)バスターミナルから、ブルガリアのプロブディフを経由してソフィアまで、約7時間半~10時間のバス旅です。
おすすめバス会社:Metro Turizm
- 1日約6便運行。
- 座席配置は2席+2席または2席+1席の2タイプ。
- 大手ならではの安心感と便数の多さが魅力。
- オンラインでのチケット購入も可能。

注意点:
★国境のKapıkuleでパスポート検査あり
★トルコ出国時のビザ確認、ソフィア帰国時の荷物検査に注意(特に豚肉・酒類)
ソフィア行きのバスはObiletサイトから検索&購入することができます。ObiletサイトならMetro Turizm社以外のバス会社(HunturやYonca,KamilKoçなど)も一括検索できるので便利です。


鉄道(TCDD)での移動
イスタンブールからソフィアへは、夜行列車が1日1本運行されています。
- 出発駅: ハルカル駅(Halkalı)大体20時発
- 到着駅: ソフィア中央駅 大体10時前着
- 所要時間: 約14時間
- 料金(2025年5月時点):
- 4人用寝台:36.4ユーロ
- 2人用寝台:41.4ユーロ
- 1人用寝台:74.6ユーロ
チケット購入方法
トルコ国鉄(TCDD)の高速列車(YHT)が停車する、シルケジ駅(Sirkeci)やハルカル駅、アジア側のSöğütlüçeşme駅などで購入可能。
オンライン予約はできませんが、60日前から窓口で購入できます。



列車のおすすめポイント!: 朝到着なので週末旅行にも最適。


飛行機
- 航空会社:トルコ航空(1日2〜3便)
- 所要時間:約1時間20分
- 到着空港:ソフィア空港(SOF)
- 備考:目的地がソフィアなら、VAR(ヴァルナ空港)ではなくSOF利用が便利



イスタンブール空港からは、ブルガリアのヴァルナ空港(VAR)にもフライトが飛んでいます。
【観光】ソフィアのおすすめスポット
ソフィアには歴史的な建造物や市場など、見どころがたくさんあります。以下に主なスポットを紹介します。
アレクサンダル・ネフスキー寺院


- 特徴: ブルガリア最大の正教会で、ネオ・ビザンツ様式の建築が美しい。1882年から40年をかけ建設されたとのこと。
- 料金: 無料(撮影は10レフ)
- 見学時間: 7:00~19:00
聖ニコライ・ロシア教会


- 特徴: 1914年にロシアの外交官によって建てられた教会。
- 見学時間: 7:45~18:30
- 注意: 写真撮影不可
聖ネデリャ教会


- 特徴: ブルガリア正教の教会で、オスマン帝国支配からの解放後に現在の姿に。
- 料金: 無料(写真撮影は有料)
- 見学時間: 8:00~20:00
セルディカ遺跡


- 特徴: 地下鉄セルディカ駅周辺に広がる古代ローマ時代の遺跡。
- 料金: 無料
聖ペトカ地下教会


- 特徴: 14世紀に建てられた地下教会。
- 料金: 2レフ
- 見学時間: 8:00~19:00(お祈りの時間以外)
セントラル・ハリ(中央市場)


- 特徴: 1910年に建てられた市場で、地上2階地下1階の館内に、食料品や雑貨を扱う店が並ぶ。
- 営業時間: 8:00~21:00
ソフィア・シナゴーグ(Sofia Synagogue)


- 特徴: 1909年に建てられたユダヤ教の教会で、ブルガリア最大のシャンデリアが見どころ。
- 料金: 2レフ
- 見学時間: 9:00~16:00(土曜日は休み)
聖ゲオルギ教会(St. George Rotunda / ロトンダ教会)


- 特徴:4世紀に建てられたソフィア最古の建築物で、ローマ時代のレンガ造りのロトンダ(円形教会)。中には中世のフレスコ画が保存されていて、静謐な空気が漂っています。
ホテル・バルカンとのコントラストが美しいフォトスポット! - 料金: 無料(寄付歓迎)
- 見学時間: 8:00~19:00
聖ソフィア聖堂


- 特徴: ソフィアの街の名前の由来にもなった教会。現存する建物は6世紀に建てられたもので、ビザンティン様式のシンプルで荘厳な雰囲気が特徴です。
- 料金: 地上部は無料、地下遺構の見学は有料(数レフ)
- 見学時間: 7:00~19:00(冬期は~18:00)
旅のアドバイス
- 通貨は?
ブルガリアの通貨は「レフ(BGN)」。€1≒1.95レフ。ユーロは使えない店も多いので要注意です。 - 言語は?
公用語はブルガリア語ですが、観光地では英語がある程度通じます。 - 物価は?
トルコと似たような水準ですが、首都のためやや高め。レストランやカフェは日本よりお手頃です。 - 治安は?
比較的安全ですが、スリには注意。特に市場やバス停では荷物の管理をしっかりと。
ソフィアのおすすめホテル
ソフィアの宿泊エリアは大きく分けて、「中心地」と「駅近」の2つ。
観光や食事に便利なのは断然“中心地”です。レストランやカフェ、主要な観光スポットが徒歩圏内にあります。
一方、鉄道や長距離バスを使って早朝や深夜に移動する場合は、駅周辺のホテルも選択肢に。どちらも目的に応じて使い分けましょう。



地下鉄セルディカ駅周辺なら、中央駅から2駅、空港からも地下鉄で移動できるので便利です。
中心地エリアのおすすめホテル
ソフィア ホテル バルカン(Sofia Hotel Balkan)


- 特徴: 5つ星のクラシックホテル。市内中心にあり、ローマ遺跡の上に建つ歴史ある建物。
- 立地: 地下鉄セルディカ駅のすぐ上でアクセス抜群。
主要観光箇所にも徒歩数分で移動できてとにかく便利!
ロスリン セントラル パーク ホテル
- 特徴: 4つ星ホテルで設備も快適。Vitosha通り沿いでショッピングにも便利。
アートホテル 39
- 特徴: モダンでおしゃれなブティックホテル。観光にもビジネスにもおすすめ。
セントラルポイントホテル(Hotel Central Point)


- 特徴: 低予算で宿泊可能、お部屋はそれなり。
- 立地: 地下鉄セルディカ駅のすぐ上でアクセス抜群。
- 主要観光箇所にも徒歩数分で移動できてとにかく便利!
駅周辺のおすすめホテル
ソフィアの中央駅の側には、バスターミナルもあります。
ラマダホテルソフィア(Ramada Hotel Sofia)


- 立地:中央駅(ソフィアバスターミナル横)から歩いて10分弱(750m)の大通り沿いにあるホテル。
Favorit Hotel


- 特徴: 低予算で宿泊可能、バスタブ付あり。
- 立地: 中央駅と地下鉄Lion’s Bridge駅の中間に位置
アーリーチェックインに対応してくれることも!
ブダペスト ホテル
特徴: 中央駅から徒歩圏内で早朝・深夜の移動に便利。サービスもしっかり。
ホテル ライオン ソフィア
特徴: 駅にも中心地にもアクセスしやすい中間地点にあり、コスパも良好。
ソフィアのおすすめレストラン&カフェ
Hadjidraganov’s Houses Restaurant


ブルガリアの伝統的な料理を味わうならここ!
トリップアドバイザーでも高評価を得ている人気レストランで、民族風の内装も旅行気分を盛り上げてくれます。価格も良心的で、お腹も心も大満足。
- 地下鉄Lion’s Bridge駅、ラマダホテルから徒歩約3分
- 営業時間:11:30〜01:30
- 公式HP
ciccione panini bar sofia


名前は「パニーニバー」ですが、実は生ハムやチーズの盛り合わせ、ワインなども楽しめるカジュアルバル。観光の合間にゆっくり休憩するのにぴったりの一軒です。地下フロアには広々とした席もあるので、混雑時も安心。
- ul. Hristo Belchev 6, 1000 Sofia Center
- 営業時間:月〜金 08:00〜22:00/土 10:00〜22:00(日曜休)
ソフィアで買いたい!おすすめお土産ショップ
Zoya(ゾヤ)


ブルガリアンローズで有名な「Alteya Organics」の商品も取り扱う、オーガニック&ナチュラル系のビューティーショップ。ローズウォーターや石けん、基礎化粧品など、パッケージもおしゃれでお土産にぴったり。
- 🏬 市内に4店舗あり(店舗ごとに営業時間が異なるので要確認)
- 🔗 公式HP
Vinopolis(ヴィノポリス)


セントラル・ハリ(中央市場)の1階にあるワイン専門店。
小さなお店ながら、ブルガリア産ワインがずらりと並び、知識豊富なおじさんが予算や好みに応じて丁寧におすすめしてくれます。価格も明確に表示されていて安心です。
イスタンブールからソフィアへ:ちょっとした旅のまとめ
イスタンブールからブルガリアへの旅は、国境越えこそ少し手間がかかるものの、それ以外は気軽でリーズナブル。陸路での「国境越え体験」は、島国育ちの日本人にはちょっとした感動です!
- コスパ重視なら: バス移動がおすすめ!
- 旅の思い出に: 夜行列車はトイレ付きで安心、快適な車内でゆったり移動。
- 効率重視なら: 行きは夜行列車orバス、帰りは飛行機がベストバランス!



ブルガリアは食事も美味しく、歴史や文化も豊か。トルコと似ている部分もありながら、「ヨーロッパらしさ」をしっかり感じられるのも魅力です。
イスラム文化圏を少し離れて、気軽にワインと豚肉料理を楽しめるソフィア。ちょっとした“息抜き旅”にぴったりの行き先です!