【保存版】パムッカレを自力で観光するための記録

不便な場所にあるため、ツアーに参加しないと観光できないと思っていたパムッカレ。
実際にチャレンジしてみたら意外と簡単に、しかも頑張れば日帰りでも行けることが分かったので、行き方などをまとめました。

目次

パムッカレ観光に役立つ地図

パムッカレへのアクセス

トルコの観光地として人気のパムッカレは、イスタンブールからでも週末を利用して行くことができます。
イズミルからだと列車で移動することもできますが、イスタンブールからはフライトを利用するのが1番。

ここでは、フライトを利用したアクセス方法をまとめています。

イスタンブールからパムッカレに近いDenizli空港まで約1時間、Denizli空港からDenizli市内のバスターミナルまで空港バスで約1時間、そこからパムッカレ遺跡まではミニバスで約30分ほどの移動になります。

フライト(イスタンブールからデニズリへ)

イスタンブールからパムッカレ遺跡に一番近い空港であるデニズリ空港(Denizli)空港までは、トルコ航空とAジェット、ペガサス航空のフライトが運行しています。
どの航空会社も朝か夜にフライトがありますが、フライトスケジュールは曜日によって異なるため、希望日のスケジュールをこちらのサイト(トルコの格安航空会社も網羅したフライト検索サイト)から確認してみてください。

1日日帰り観光の場合【往路】06:35 イスタンブール(IST)空港発 07:45 デニズリ空港着
【復路】20:20 デニズリ空港発 21:45 イスタンブール(IST)空港着
1泊2日観光(夜出発)の場合【往路】17:25 イスタンブール(SAW)空港発 18:30 デニズリ空港着
【復路】19:05 デニズリ空港発 20:15 イスタンブール(SAW)空港着
1泊2日観光の場合【往路】07:45 イスタンブール(SAW)空港発 08:50 デニズリ空港着
【復路】19:05 デニズリ空港発 20:15 イスタンブール(SAW)空港着
フライトスケジュール例
ばばさん

トルコ航空はイスタンブール空港(IST)発着、ペガサス航空とAジェットはイスタンブールのアジア側サビハギョクチェン空港(SAW)発着になりますよ。

空港バス(デニズリ空港からデニズリ市内のバスターミナルへ)

デニズリ空港のバス乗り場付近
デニズリ・バスターミナル行きのバス



デニズリ空港からは、フライトに合わせて空港からデニズリ市内のバスターミナルまで空港バスが運行しています。
空港には他の目的地に向かうバスも数台停まっているので、行き先を確認してからバスに乗ります。
出発直前に係員さんが席をまわって料金を徴収するので、その時に、「デニズリオトガル(に行く)」と言って、代金を支払います。
所要時間は約1時間、料金は1名片道425TL(2024年6月時点)でした。

地元ケディー

バスの出発時間は、大体そのフライトの乗客が全員空港を出る頃なので気にしなくてよいですが、座席はどんどん埋まっていくので2名で一緒に座りたい時などは、早めに空港を出てバスに移動したほうが安心ですね。

▲デニズリ・バスターミナルではここに空港バスが到着します(空港からの場合)


帰りの空港へのバスの、バスターミナルからの出発時間はHava Ulaşım Denizliのリンクから確認できます。

バスターミナル以外にも、パムッカレ遺跡近くからデニズリを経由しない空港への直行バスが出ています。
デニズリのバスターミナル発の空港バスは乗り場が分かりにくいので、デニズリ市内に行く用事のない方は、パムッカレから直行する空港バスの方が便利です。
パムッカレ遺跡近くからのバスは、Metro社のパムッカレ支店で予約とチケットの購入をすることができます。

まっしー

Hava Ulaşım Denizniのウェブサイトにはアプリから予約できるとありましたが、2024年8月時点では電話で確認したところ、予約は不要でチケット代はバスで直接支払いをすればOKとのことでした。

ミニバス Dolmuş(デニズリのバスターミナルからパムッカレへ)

デニズリのバスターミナル

デニズリのバスターミナルから、パムッカレ地区へはドルムシュと言われる満員になると出発するミニバスに乗って移動することができます。
ドルムシュはデニズリのバスターミナル1階から出発します。

空港バス下車後は、入り口の荷物検査を通ってバスターミナル内へ入ります。
エスカレーターで1階下に降ります。
そこから入り口とは反対側の外にミニバスがいっぱい停まっているので、そちらに移動します。

▲パムッカレ行きのミニバス。

パムッカレ行きのミニバスには、「Pamukkale Karahayıt」という表示があります。
このミニバスは、Pamukkale、パムッカレ遺跡の北門を経由して、温泉地のKarahayıtまで行きます。
バスは満席になったら出発します。

運賃は目的地によって異なります。
地域が分からない時は、ホテルの名前を言えば料金を教えてくれます。
パムッカレ地区であれば、「パムッカレメルケジ(中心地)」と言っても良いです。
支払いは現金のみで、ドライバーさんに直接渡します。
降りる時は、近くについたらアナウンスしてくれるはずですが、念のため地図で通り過ぎていないか確認しておくと安心です。

ばばさん

ミニバスは特にバス停が決まっていないので、降りたいところで止まってと声をかけるか、皆が降りているところで降りる感じです。

デニズリ・バスターミナル内の荷物預かり所

バスターミナルの荷物預かり所

デニズリのバスターミナルには荷物を預かってくれる場所があります。
2024年時点の料金は、小さいスーツケースで60TL、大きなスーツケースで70TL、貴重品?で100TLでした。
大体の営業時間は朝の5時から深夜1時まで。

デニズリ市内を観光する際などに預けて身軽に観光できるので便利でした。

パムッカレでのホテル候補地(ホテルとレストラン)

トルコのホテルはだいたい14時頃チェックイン、12時チェックアウトです。
12時くらいからホテルによっては空室状況に応じてチェックインさせてくれます。

一人歩きに便利なパムッカレ中心地(パムッカレ・メルケジ)

パムッカレ地区からのパムッカレ石灰棚の眺望

パムッカレ地区はパムッカレ遺跡の丘の下に位置する地域です。
パムッカレ遺跡へは下の入り口(南門)から歩いてアクセスすることができます。
(2024年時点では、グーグルマップでは距離があるように表示されていましたが、歩いて5分ほどでした)
一部のホテルからはパムッカレの石灰棚も見えるので、パムッカレの石灰棚を満喫したい人におススメの場所です。

Willy’s State HOTEL

Willy’s Stateバルコニーからの眺め

1階がレストランになっていて、2階に宿泊部屋がある受付もないホテル。
改装後だったからか家具等も新しくきれいでした。
バルコニーから石灰棚を見ながら過ごせるのが最高です。
1階のレストランはメニューが豊富でアルコールもあります。
夏場は隣にあるアクアパーク(プールと滑り台がある)も利用できます。

ホテルに隣接されたアクアパーク
ホテルバルコニーからの景色

Asian Kitchen Landscape Restaurant

石灰棚が見える景色の良いバルコニー席があるアジア料理店。
ビビンバや親子丼、酢豚など、中国、韓国、日本、インドネシア、タイ料理などいろんなメニューがあります。
家庭的な味でお値段もお手頃、アルコールも置いてあり、店舗は2階で人通りもなく、ゆっくり過ごせました。

レストランからの眺望
地元ケディー

このお店に限らず、このMemet Akif Ersoy通りの2階のレストランであれば、石灰棚の景色を見ながら食事をすることができますよ。

Denizli産のワイン

種類も多い、デニズリ産のワイン

デニズリではワインも生産されているとのことで、パムッカレ地区のお土産屋さんや小さなマーケットではデニズリワインも販売されていました。
コルクはお店で開けてもらうこともできるので、ホテルのお部屋でワインを楽しむこともできます。

温泉が楽しめるKarahayıt温泉地

パムッカレは温泉地としても有名で、Karahayıtが温泉地域にあたります。
ホテルに温泉プールが完備されている団体客も利用する大型ホテルがたくさんあり、ホテルで温泉を楽しみたい方にお勧めです。
温泉プールはチェックアウト後も利用できるところもありますので、1日目は観光、2日目は温泉でゆっくり…というすごし方も楽しめます。

Colossae Thermal &Spa

団体客も利用する老舗の大型温泉&スパホテル。
敷地内に温泉プールがあり、夏場は屋外のプールサイドでの食事も楽しめます。

Doga Thermal Health &Spa

ストレスフリーな大型5★ホテル。
評判が高くてオープンビュッフェの食事も美味しくて楽しめるとか。
もちろん温泉プールもあります。
次回泊まってみたい候補のホテルです。

移動に便利なデニズリ市内(デニズリ・メルケジ)

デニズリ市内のバスターミナル(鉄道駅も近いです)周辺には、格安ホテルが多くあります。
翌日のフライトが早朝便だったり、鉄道で別の都市に移動する予定がある人、旅費を抑えたい人におススメです。
デニズリ市内はかなり田舎ですが、安くておいしいローカルフードもたくさんあるので、パムッカレ観光地とは違った楽しみ方ができます。

Gazezoğlu Pide(デニズリ・メルケジ)

朝から大忙しのピデ屋でした


朝のフライトでデニズリに到着して、パムッカレに移動する時に市内で食べたピデ(トルコ風ピザ)のお店。
他のお店(ケバブ屋)は9時にオープンと書いてあってもオープンしていない中、ここだけは開いていました。
それもそのはず、ホテルやレストラン用のなのか、朝から大量のパンを焼いていて大忙し。
道端に設置された簡易テーブルで頂きましたが、評価が高いだけあって味は間違いなしでした!

マッシュルームとチーズのピデ
左はデニズリのご当地ソーダZafer

パムッカレ観光

パムッカレは石灰棚が有名ですが、石灰棚のある丘の上には広大な遺跡があります。
ヒエラポリス遺跡とも呼ばれ、ヒエラポリス古代劇場や博物館などがあります。

パムッカレ石灰棚とヒエラポリス遺跡は共通の入場券で、入り口は2か所あります。
パムッカレの石灰棚に近い南門(Pamukkale South Gate)と、温泉地側にある丘の上にあり、大型駐車場のある北門(Pamukkale North Gate)の2つです。

北門から遺跡までの道のり

北門には温泉地行きのミニバスでアクセスできます。
北門は大型駐車場があるため、ツアー客の利用が多いです。
しかしここからパムッカレ石灰棚まではかなり歩く(約2km30分)ので、入り口から遺跡の中心地のクレオパトラプールのあたりまで有料のミニバスが出ているほどです。(2024年時点で40TL)
北門周辺には売店1つありません。

南門の入り口付近

南門はパムッカレの中心地から歩いて行ける距離にあります。
レストランやお土産屋さんからも近いです。
南門からだと石灰棚(裸足で歩かないといけないので時間がかかります、そして痛いです)を通って遺跡に行きます。
帰り道も石灰棚を通らないと戻ってこれません。

ケディー

北門のほうが石灰棚を下る感じで歩けると思い利用しましたが、かなり歩くことになったので、通常は南門を利用するのが正解だと思います。
南門を利用して、石灰棚を歩いてのぼり、遺跡を観光して折り返して下りりてくる…という感じでしょうか。

パムッカレ遺跡の歩き方

パムッカレでもらえる観光マップ

南門を抜けると、石灰棚がスタートします。
ここは靴を脱いで裸足で歩く必要があります。
石灰棚の丘をぬけると、ヒエラポリス博物館やクレオパトラ温泉がある広場にでます。
ここにトイレや売店などがあります。
クレオパトラ温泉に入ったり、その周りのカフェで食事をしたりすることもできます。

クレオパトラ温泉前の広場



そこからは広大な丘の上にある、ヒエラポリス古代劇場や遺跡群を見て回ります。
軽食を持ってきていたら、ピクニック気分で劇場の椅子に座って休憩しても楽しいです。

広場から北門まで2km程歩いてウォーキングを楽しみ、北門からミニバスに乗ることもできます。
もしくは、広場から石灰棚をおりて南門に戻ります。

石灰棚からの夕陽
地元ケディー

パムッカレでは石灰棚からの夕陽がおススメ!
夕暮れ時を見計らって石灰棚を下りるとよい感じの写真が撮れます。

パムッカレ遺跡観光で持っていくと便利なもの

  • 水着…クレオパトラ温泉に入るなら必須。石灰棚の水量が多い時は、石灰棚でも楽しめます。
  • タオル…石灰棚を歩いた後、靴を履く前に足を拭くと楽です。
  • サングラス、日傘など…日影がほぼないので暑い季節での観光には必須!
  • サンダル…石灰棚は裸足でしか歩けないですが、サンダルならそのあと足を拭かずに履けるので便利。
  • 軽食(水)…クレオパトラ温泉のところにカフェはありますが、かなり高額で種類が少ないので。

パムッカレ観光のスポットなど

ヒエラポリス(Hierapolis Site)

丘の上には水のない石灰棚も(立ち入り禁止)

訪れるまで分かりにくかったですが、パムッカレの観光スポットである石灰棚やヒエラポリス遺跡などをまとめて【ヒエラポリス】と呼ばれています。

ヒエラポリス(Hierapolis Site)

【オープン時間】8時~21時(20時までに入場) ※基本休みなし
【料金】外国人30EURO (MuseumPassトルコ165EURO/MuseumPassエーゲ地域95EURO/MuseumPass地中海90Euroの対象施設)
※滞在許可証を持っている人が発行できるMuseKartの対象施設です。

石灰棚(Pamukkale Travertenleri)

一般的にパムッカレと呼ばれる石灰棚。
南門から入って、丘の上のクレオパトラ温泉などがある広場に出るまでに歩いて通ります。
現在は水量は人工的に調整されているとのことで、季節や時間帯によって水量が異なるため、タイミングによってはがっかりしてしまうこともあるかもです。

石灰棚の丘の上の方は、ほぼ水がありません
青と白のコントラストが素敵です
石灰、たっぷり
水に浸かって見る夕日
ばばさん

石灰棚は裸足で歩かなければなりません。
石灰棚を歩かないと上の遺跡には移動できないため、石灰棚を歩きたくない人は北門からの入場が良いでしょう。

ヒエラポリス古代劇場(Hierapolis Antique Theater)

ヒエラポリス古代劇場

ヒエラポリス古代劇場は広場から更に丘を上がっていかないとなので、なかなかしんどいです。
でもかなり大きくて見ごたえもあり、状態も良い古代劇場なので、おススメです。
ここでは追加料金はありません。
入り口のところにお水やアイスなどを売っている小さな売店があります。

クレオパトラ温泉(Cleopatra Antique Pools)

クレオパトラ温泉入り口。

クレオパトラ温泉(Cleopatra Antigue Pools)の中には誰でも自由に入れますが、プールに入るのは追加料金が必要です。
一般料金は340TL、7歳から12歳は170TL、ロッカーは5TL(2024年時点)でした。
受付で料金を払ってから利用します。

クレオパトラ温泉

温泉と言っても温度はかなりぬるめ(36度くらい)なので、冬場(11月~3月ごろ)の入浴はきついかもしれません。

クレオパトラ温泉の敷地内の屋外カフェ

Piknik Alanı(Kocaçukur Tesisleri)

夏は夜の22時でも人がたくさん

ヒエラポリスの南門近くにある公園。
入場は無料で夜遅くまで市民がチャイを飲んでる憩いの場です。
ここからは石灰棚の景色を楽しむことができます。

公園の湖とライトアップされた石灰棚
湖にはアヒルのボートも

パムッカレのレストラン

石灰棚を降りたところのパムッカレ地区には観光客向けのレストランがたくさんあります。
下記は実際に利用してよかったレストランです。

目次